# もう一度考える SRE チームの作り方・育て方
Navigation: [[index]] | [[sources/_index]]
## 概要
株式会社 Topotal CTO の Ryota Yoshikawa(@rrreeeyyy)が、2026-07-31 開催の勉強会「もう一度考える SRE #1」で発表したスライド。SRE チームの「作り方」を Google Cloud の組織信頼性5フェーズ(縦軸)と Google Cloud 観察の4つの関わり方(横軸)からなる平面上の「初期配置と目的地の決定」として整理し、「育て方」をその平面上を動かし続けるプロセスとして再定義する。終盤では AI の登場により、従来「フェーズを上げてから関わり方を配る側へ組み替える」という定石の順序を踏まずとも、「上げながら、右へ」動けるようになりつつあると論じる。
## 主要メッセージ
- SRE チームを**作る**とは、組織の信頼性がどう保たれているか(縦軸: Absent/Reactive/Proactive/Strategic/Visionary)と、SRE チームが開発チームとどう関わるか(横軸: Kitchen Sink/Product・Embedded・Consulting・Infrastructure/Tools)の平面上で、初期配置と目的地を決めることである(p.9)。
- SRE チームを**育てる**とは、目的地を一度決めて終わりにせず「現在地を測る → 目的地を選ぶ → 動かす」を繰り返し、動かし続けられるようになることである(p.11)。定石は「縦に上げてから、横に右へ」であり、低いフェーズでは引き受ける関わり方しか効かない(p.16)。
- 引き受ける側(Kitchen Sink/Product・Embedded)にとどまり続けるのは人手コストがスケールしない構造的な問題であり、配る側(Consulting・Infrastructure/Tools)への移行にも知識・権限移譲という大仕事が伴う(p.17)。
- AI によって(1)レビューや検証コストの高まりに対する縦の移動支援と、(2)コミュニケーションの一部代替による横の移動コスト低下の両面が進み、「上げながら、右へ」の同時実行が可能になってきた(p.19-24)。ただし「上げる前に右だけ」に行く失敗は今も残る(p.24)。
## 視覚的に重要な図表
**p.1 表紙**
![[_attachments/rethinking-sre-1/page-001.png]]
2026-07-31、「もう一度考える SRE #1」での Topotal CTO Ryota Yoshikawa(@rrreeeyyy)による発表。
**p.6 組織の信頼性の状態の整理**
![[_attachments/rethinking-sre-1/page-006.png]]
Google Cloud の5フェーズモデル(Absent/Reactive/Proactive/Strategic/Visionary)を、各フェーズで組織に起きていることの記述とともに再掲する。目指す地点はプロダクトの要求とユーザーの期待から決めるべきで、多くのプロダクトには proactive が健全な目標だとする。
**p.8 4つの関わり方**
![[_attachments/rethinking-sre-1/page-008.png]]
Google Cloud が観察した6つの SRE チームの型を「誰がやる形か」で並べ直し、Kitchen Sink/Product(引き受ける)・Embedded(一緒にやる)・Consulting(助言する)・Infrastructure/Tools(配る)の4区分に整理する。Team Topologies の3モード(Collaboration/Facilitation/X-as-a-Service)とも重なるとする。
**p.9 The Map — 縦横2軸の平面**
![[_attachments/rethinking-sre-1/page-009.png]]
縦軸(信頼性の保たれ方)と横軸(関わり方)を組み合わせた平面図。「作る」とはこの平面上で初期配置と目的地を決めることだと位置づける。
**p.16 The Route — 定石は「上げてから、右へ」**
![[_attachments/rethinking-sre-1/page-016.png]]
順序に理由がある(低いフェーズでは引き受ける関わり方しか効かない)ことを示し、よくある失敗を「引き受けたまま動けない」「上げる前に右へ行く」の2パターンとして地図上に図示する。
**p.24 The New Route — 「上げながら、右へ」もできるようになった**
![[_attachments/rethinking-sre-1/page-024.png]]
AI の登場により、フェーズを上げる手段そのものが配る道具になり、縦横同時の斜め移動(上げながら、右へ)が可能になったことを示す。定石の階段状ルートと対比。
## 概念・実体への接続
- [[Ryota Yoshikawa]] — 発表者。[[Topotal]] CTO。
- [[Topotal]] — 発表者の所属企業。
- [[組織の信頼性マインドセット]] — 本スライドの縦軸(Absent〜Visionary の5フェーズ)と同一の Google Cloud 由来フレームワーク。
- [[SREエンゲージメントモデル]] — 本スライドの横軸(4つの関わり方)を扱う新規 concept。
- [[エラーバジェット]] — フェーズが上がった証拠としてエラーバジェットポリシーの実行が挙げられる(p.13)。
## 限界・不確実点
- 「引用元 [2] Google Cloud が観察した6つのチームの型」の原記事名・詳細は本スライドには明記されず、URL のみ参照されている。6つの型から4区分への並べ替えロジックの詳細はスライド上では説明されていない。
- Proof of Concept として紹介された SLI/SLO 設計 Web アプリ(p.23、`topotal/slocus`)はプロダクト名がスクリーンショット上のパンくずリストから読み取れるのみで、正式な製品名・公開状況はスライド外では確認できていない。
- 音源・動画・文字起こしは今回取得していない。口頭説明・質疑応答の内容は本ページに含まれない。