# OTel Collector フォローアップサーベイ(2025) ## 概要 [[OpenTelemetry]] End User SIG が 2025 年に実施したフォローアップ調査。2024 年調査との比較で Collector のデプロイ規模拡大、ハイブリッド環境の浸透、運用上の摩擦点を定量化した。 ## デプロイ規模 - 本番 10 台超: 65%(前年比 +10%) - 2〜5 台: 15%(-7%) ## 環境分布 | 環境 | 2025 | 前年比 | |---|---|---| | Kubernetes | 81% | 横ばい | | VM | 51% | +18% | | ベアメタル | 18% | +7% | 小規模組織(100 台未満)の約 25%、大規模組織(100 台超)の約 50% が Kubernetes と VM のハイブリッドデプロイを採用。 ## Kubernetes デプロイパターン Gateway 58%(-7%)、DaemonSet 50%(-2%)、Sidecar 23%(-1%)、StatefulSet 14%(+1%)。 ## カスタマイズ 46% がカスタム Collector をビルド(+13%)。OCB(OpenTelemetry Collector Builder)利用率は 86%(前年 80%)だが、使いやすいと同意した回答者は 39% にとどまり、61% が中立〜否定的。 ## 監視 77% が Collector を監視(-6%)。収集対象はメトリクス 83%、ログ 61%、トレース 25%。大規模デプロイ(100 台超)はメトリクス中心でトレースは稀。 ## コンポーネント変動(信頼度 90%) - **レシーバ増加**: ファイルログ、Kubernetes クラスタ、ファイル - **プロセッサ増加**: 属性、トランスフォーム(メモリリミッタは減少) - **エクスポータ増加**: OTLP HTTP、Datadog(Loki は減少) - **コネクタ増加**: ルーティング、Datadog - **エクステンション増加**: ストレージ、zpages、ファイルストレージ ## 優先改善領域 1. 設定管理と解決: 63% 2. 安定性向上: 52% 3. Collector の可観測性: 43% 4. レシーバ/エクスポータの追加: 29% ## 主要課題 - 稼働中の設定変更が困難。全再起動なしの単一パイプライン再構成への要望が強い - 規模拡大に伴う性能ボトルネック(起動遅延、リソース消費) - ドキュメントの不足(高度なシナリオ、非英語資源) - カスタムコンポーネント開発の学習曲線 - 保守不十分なコンポーネント(AWS CloudWatch メトリクスレシーバ等) ## 出典 - [OTel Collector Follow-up Survey](https://opentelemetry.io/blog/2026/otel-collector-follow-up-survey-analysis/)