# Envoy AI Gateway Reference Architecture
[[Envoy AI Gateway]] の本番運用向けリファレンスアーキテクチャを解説する公式ブログ記事。[[Tetrate]] の [[Erica Hughberg]] と [[Bloomberg L.P.]] の [[Alexa Griffith]] の共著。(Source: 本ページ)
## コアアーキテクチャ: 二層ゲートウェイ設計
- **Tier One Gateway**(第一層): 集約されたゲートウェイクラスタにデプロイ。外部LLMプロバイダ(OpenAI・Anthropic・Bedrock・Vertex)または内部モデルサービスクラスタへのトラフィックルーティング、認証、トップレベルルーティング、グローバルレート制限を担う。
- **Tier Two Gateway**(第二層): 自ホスト型モデルサービングクラスタ内にデプロイ。内部トラフィックルーティング・ロードバランシング・自ホスト型モデル特有のポリシー実装を担う。プラットフォームチームは外部ゲートウェイに変更を加えずにモデルバージョン管理や内部セキュリティルールを適用できる。
(Source: 本ページ。記事内に二層ゲートウェイアーキテクチャ図・KServe統合図が掲載されているが、画像URL取得時点で404のため未取得)
## ルーティング・トラフィック管理機能
| 機能 | 解決課題 | ソリューション |
|---|---|---|
| アップストリーム認証と認証情報注入 | 複数プロバイダのAPI鍵管理 | ゲートウェイが各プロバイダの認証情報を自動注入 |
| トークンベースレート制限 | 予期しない使用料金増加 | 使用量・リクエスト・予測コストに基づくポリシー実装 |
| 可観測性フック | 複数プロバイダ利用時の統計把握困難 | 「単一の真実のソース」としてメトリクス・ログ・トレース提供 |
## KServeを用いた自ホスト型モデルサービング
[[KFServing|KServe]](KFServing の後継プロジェクト名)の主要機能を活用する:
- トークンベースの自動スケーリングおよびGPUのゼロスケーリング機能
- マルチノード推論([[vLLM]]経由)
- OpenAI互換API対応
- モデルおよびプロンプトキャッシング
オプショナルなデプロイメント支援としてBackstageなどのツールによるモデルデプロイ簡素化がある。(Source: 本ページ)
## 本番環境対応: 可観測性・制御・最適化
- **可観測性**: [[OpenTelemetry]]統合(GenAI Semantic Conventions準拠)、OpenLLMetryなど専門テレメトリの活用、集約ロギング機能。
- **制御**: ガードレール設定によるコスト超過防止、安全性チェックとアウトプット検証ルール。
- **最適化**: KServeのモデルキャッシング、分散型推論対応(計算集約的・メモリ集約的処理の分離)。
## プラグイン可能で柔軟な設計
外部/自ホスト型LLMの選択的採用、統一APIでの複数プロバイダ対応、Envoyエクステンションフィルタによるカスタム機能追加、複数クラスタ・クラウドプロバイダへの分散デプロイメント対応を特徴とする。(Source: 本ページ)
## 関連
- [[Envoy AI Gateway]] — 本記事が解説するリファレンスアーキテクチャの主題
- [[KFServing]](KServe) — 組み合わせるセルフホスト型モデルサービング基盤
- [[OpenTelemetry]] / [[vLLM]] — 可観測性・推論エンジンの組み合わせ先
- [[Alexa Griffith]] — 共著者
## 出典
- [Envoy AI Gateway Reference Architecture](https://aigateway.envoyproxy.io/blog/envoy-ai-gateway-reference-architecture)(Erica Hughberg, Alexa Griffith、2025-07-15)