# oyakata
[[LINE株式会社|LINEヤフー株式会社]] が内製したデータセンターネットワークのアラート対応基盤。「様々な自動化・業務を束ねる」という意味を込め「親方」と命名された。[[Apache Airflow]] だけでは実現できない 3 機能を内製 API で補うことで成立する。(Source: [[@2026__JANOG58__ネットワーク監視の自動化はどこまでできるのか - Apache Airflowによるアラート対応基盤]] p.39)
## 3 つの主要機能
1. **アラート受信とワークフロー起動**: Alertmanager・syslog 監視ツール等からの Webhook を受信し、Airflow REST API 経由でワークフローを起動・状態監視する。Airflow 単体では UI/API/cron の 3 手段しか起動トリガを持たないため、監視システムからの直接起動ができない制約を補う。(p.34, 40)
2. **アラートとワークフローの紐付け**: アラート種別とワークフローの対応関係を設定ファイルで管理し、NW チーム自身がマッピングを実装できるようにする。(p.35, 41)
3. **アラートの重複排除**: [[NetBox]] と連携し `{hostname}:{interface}` 形式のタグを対象機器・対向ポートの双方に自動付与する。単一事象で複数アラートが発生しても、タグが一致すれば重複とみなしワークフロー起動をスキップする(順不同でも機能)。(p.36-37, 42-48)
## 導入結果
複数 NW チームへの本番導入により、NW アラート一次対応の 90% 以上を自動対応へ移行した。実運用移行では並行稼働期間を設け、監視担当者による対応と oyakata による自動対応を並走させてワークフローの挙動確認・改善を行った。(p.52, 54)
## 今後の課題
Airflow ではワークフロー・LLM Agent により NW 運用の自動化が進む一方、自動化が成熟するほど新メンバーへの運用知見の継承が難しくなるという課題を発表者は指摘する。oyakata はワークフロー実行状態の可視化はできるが、可視化そのものが知見継承を保証するわけではない。(p.56)
## 関連
- [[Apache Airflow]] — oyakata の基盤ワークフローランナー
- [[NetBox]] — アラート重複排除のタグ付与元
- [[LINE株式会社]] — 開発・運用組織
- [[上岡 輔乃]] — 開発者