# Walter Gropius
1919年、ドイツ・ワイマールに「国立バウハウス」を開校した建築家。バウハウスは美術・建築・デザインの総合教育機関で、設立宣言では「職人と芸術家の間に傲慢な障壁を築く階級的区別のない」新しいギルドの創設を謳った。
## バウハウスの三期区分
- **第一期(1919-1923)**: 手仕事への回帰。予備課程(Vorkurs)で素材・色彩・形態の基礎を身体で学ばせた。
- **第二期(1923-1928)**: グロピウスは手仕事のみでは財政的に持続不可能と認識し、「芸術から産業へ」の転換を進めた。象徴は [[Marcel Breuer]] の鋼管椅子「ワシリー・チェア」。
- **第三期(1928-1933)**: 「手仕事の知恵を工業的プロセスに統合する方法論」への収束。
批判者からの「量産品に作者の署名はない。品質への責任は誰が持つのか」という問いに対し、グロピウスの答えは「設計者(Gestalter)」だった。個々の製品を手で作るのではなく、製品が生まれるシステムをデザインする者が最終的な品質の守護者となる、という思想。
[[@2026__NewsPicks__ソフトウェアの工業化とアーツ&クラフツ運動]]([[広木大地]])は、この「Gestaltung(造形)」——素材と技術の制約を知り尽くした上で全体を統合する判断力、テイスト——を、[[Mitchell Hashimoto]] の「ハーネス・エンジニアリング」における設計思想と対応させて論じている。
## 出典
- [[@2026__NewsPicks__ソフトウェアの工業化とアーツ&クラフツ運動]](2026-03-24)