# Vladimir Pavlecka
## 概要
チェコ生まれの技術者で、[[Douglas Aircraft Company]] の構造研究(structural research)責任者。1936年、DC-4E の設計開始にあたり Douglas の空力技術者たちがリベット頭を気流から外す時機が来たと主張し、工学部門長 Arthur Raymond もこれに同意したことを受け、Pavlecka が沈頭リベット接合方式の開発を任された。1936-1938年にかけて少人数の技術者・現場作業者チームを率い、"Douglas system of flush riveting" と呼ばれる独自方式を確立した。(Source: [[@1990__JohnsHopkins__What Engineers Know and How They Know It - Chapter 6 Design and Production - The Innovation of Flush Riveting in American Airplanes, 1930-1950]], p.179)
Douglas system の特徴は2つある。第一に、リベットの製造頭自体を単一操作でダイとして用いて2枚の板に同時にディンプルを打ち込む「リベットダンプリング(rivet dimpling)」方式で、Pavlecka はこれが従来の「プレディンプリング(predimpling)」より工程数・時間・コストを削減し、より緊密な接合を実現すると主張した(この方式自体は1934年以前の欧州にも存在したが、Pavlecka が欧州の先行研究の影響を受けた形跡はない)。第二に、78度が標準だった従来の頭部角度に対し、ディンプル成形時の割れを避けるため100度角を採用した。1939年3月、Curtiss-Wright の Don Berlin・Peter Rossman が SAE で発表した論文の討論の場で、Pavlecka は Douglas system を説明・擁護した。1941年、業界標準として100度角が採択されたが、これは実質的に Pavlecka が開発した角度だった。(Source: 同上, p.179-183, 192-193)
## 関連
- 実体: [[Douglas Aircraft Company]] / [[Curtiss-Wright Corporation]]
- ソース: [[@1990__JohnsHopkins__What Engineers Know and How They Know It - Chapter 6 Design and Production - The Innovation of Flush Riveting in American Airplanes, 1930-1950]]
## 出典
- Walter G. Vincenti, *What Engineers Know and How They Know It*, The Johns Hopkins University Press, 1990, Chapter 6, pp. 179-183, 192-193.