# Tandem Computers ## 概要 Tandem Computers Inc. は、1974 年に James Treybig により設立された耐障害コンピュータの先駆的メーカーである。本社はカリフォルニア州クパチーノに所在した。[[NonStop]] システムシリーズで知られ、オンライントランザクション処理、銀行、証券取引所、電話交換など高可用性を要求する分野で広く採用された。1997 年に Compaq に買収され、その後 Hewlett-Packard(現 Hewlett Packard Enterprise)に統合された。NonStop プラットフォームは現在も HPE のもとで継続されている。 本 wiki では [[@1985__Tandem__Why Do Computers Stop and What Can Be Done About It]] の発行元として登場する。同論文は Tandem の NonStop システム 2,000 台超・1,300 システム年超の障害統計を分析し、モジュール冗長性・プロセスペア・トランザクション機構を基盤とする耐障害設計の有効性を実証した。Tandem のシステムは、報告値で MTBF 1.8 年(補正後 3.8 年)と従来設計の 2 桁以上の改善を達成し、耐障害コンピューティングの商用実現可能性を示した。 Gray [1990] による続報(*A Census of Tandem System Availability Between 1985 and 1990*)は、この 1985 年の分析を 1989 年まで延長し、[[@2019__MorganKaufmann__Computer Architecture - A Quantitative Approach - Appendix D Storage Systems]] §D.3 に引用されている。ハードウェア障害の比率が 29% から 7% へ低下する一方、ソフトウェア障害の比率が 34% から 62% へ増大したことを示し、ディスクの定期保守が不要になったことに加え、チップ・コネクタ数の削減とソフトウェアの耐障害化が進んだ結果だと分析している。(Source: [[@2019__MorganKaufmann__Computer Architecture - A Quantitative Approach - Appendix D Storage Systems]] §D.3, 図D.7) Tandem 社員の [[Inhwan Lee]] は [[Ravishankar K. Iyer]](University of Illinois)と共著の [[@1996__McGrawHill__Handbook of Software Reliability Engineering - Chapter 8 Measurement-Based Analysis of Software Reliability]] で、社内の GUARDIAN オペレーティングシステムの稼働ログと Tandem Product Report(TPR)を用いた計測ベースソフトウェア信頼性解析を発表した。プロセスペア機構がソフトウェア障害の約75%を偶発的に許容していたこと、153件のTPRが100件の一意な障害・約72%の再発率に帰着することなどを定量化し、Gray (1985) のハードウェア障害耐性研究をソフトウェア障害の実証分析へ拡張した。(Source: [[@1996__McGrawHill__Handbook of Software Reliability Engineering - Chapter 8 Measurement-Based Analysis of Software Reliability]])