# TWIST
TWIST(Trace-based Weighted Impact Scoring & Thresholding)は、[[GALA]] フレームワーク内で提案された分散トレース解析ベースの初期根本原因ランキング手法。[[University of Toronto]] の [[Yifang Tian]] らが arXiv 2025-08-17 で公開した。
## 手法概要
各サービス s のスコアを 4 つの正規化成分スコアの加重平均で算出する:
**score(s) = Σ w_i × c_i(s)** (i = 1〜4)
| スコア | 記号 | 意味 |
|--------|------|------|
| 自己異常スコア | c_1 | s のスパン全体のうち動的しきい値を超えた異常スパンの比率 |
| トレース影響スコア | c_2 | 全異常トレースのうち s が出現するトレースの比率 |
| 爆発半径スコア | c_3 | トレース DAG における s の各スパンの平均ダウンストリームファンアウト数 |
| 遅延重大度スコア | c_4 | s の異常スパンの最大レイテンシ超過量をシステム全体の最大偏差で正規化 |
## 処理フロー
1. **スパン単位異常検知**: 各スパンの継続時間を動的しきい値と比較し、過去の性能パターンに対して著しくレイテンシが高いスパンを検出
2. **トレース DAG 構築**: 各分散トレースをノード(スパン)・辺(親子関係)の DAG としてモデル化
3. **4 成分スコアの計算と加重集計**: サービス単位でスコアを算出し、根本原因候補リスト R^Init_C を出力
## 設計上の特徴
既存のトレースベース RCA 手法(TraceRCA 等)と異なり、自己異常・因果的影響(トレース影響・爆発半径)・重大度(遅延重大度)を 4 次元で統合し、各次元が「根本原因のある側面」を捉えることで補完的な初期仮説を生成する。
アブレーション実験で TWIST 単体追加により AC@1 が向上(BARO で 14.4%→36.7%)し、その後の深掘りエージェント追加でさらに改善することが確認された。
## 関連
- ソース: [[@2025__arXiv__GALA - Can Graph-Augmented Large Language Model Agentic Workflows Elevate Root Cause Analysis]]
- 親フレームワーク: [[GALA]]
- 開発者: [[Yifang Tian]] / [[University of Toronto]]
- 関連概念: [[グラフベースRCA]] / [[因果推論ベースRCA]]