## 概要
Google の Reliability Advocate。San Luis Obispo, California(通称 SLO)在住。Google で約 10 年 SRE を務め、モバイル検索・Android・Google Fiber・YouTube・Compute Engine を担当した。その後いったん Google を離れ、クラウド顧客側でオンプレミスからクラウドへの移行(モダナイズ)を経験する中で、SLO 導入の困難さを実体験した。Google 復帰後は Anthos のソリューションアーキテクトとして、DevOps・CI/CD・インシデント対応・リスク管理・キャパシティプランニング・クラスタアップグレードの採用パターンを顧客に助言する役割を担った。現在は Reliability Advocate として、Google 内部のプラットフォーム開発者にクラウド顧客が実際に求めているものを伝える橋渡し役を務める(Source: [[@2021__SLOconf__SLO Math]] transcript 冒頭)。
DORA(DevOps Research and Assessment)との関わりもあり、「J字カーブ(cumulative capability)」という信頼性投資の累積的効果を表す比喩をメールで著者に語ったと『SREをはじめよう』第 11 章で言及されている(Source: [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 11 成功のための組織的要因]])。
## 活動・主張
- SLOconf 2021 で「SLO Math」と題した講演を行い、依存サービス群の可用性合成を確率のダイスアナロジーで説明し、intersection availability(SLO^depth)・union availability(1-(1-SLO)^redundancy)という 2 つの合成式を提示した(Source: [[@2021__SLOconf__SLO Math]])。
- SLO はチーム境界(Conway's law)ではなくシステムの「フロントドア」で設計すべきだと主張する(Source: [[@2021__SLOconf__SLO Math]])。
- [[James Brookbank]] とともに『SREエンタープライズロードマップ』(*Enterprise Roadmap to SRE*, O'Reilly, 2022)を著した。第2章では、SLOconf 2021 で示した component-level reliability と scalable reliability(逆ピラミッド)の対比を、コンポーネントベースの信頼性(ユニオンモデル)と確率的信頼性(交差モデル)という語彙で「信頼性のピラミッド」として書籍に再録している(Source: [[@2022__OReillyJapan__SREエンタープライズロードマップ - Chapter 2 なぜ信頼性のためにSREというアプローチをとるのか?]], [[@2021__SLOconf__SLO Math]])。
## 関連
- ソース: [[@2021__SLOconf__SLO Math]] / [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 11 成功のための組織的要因]](DORA・J字カーブへの言及) / [[SREエンタープライズロードマップ]](共著)
- 概念: [[サービスレベル目標]] / [[信頼性スタック]]
- 実体: [[Google]] / [[James Brookbank]]
## 出典
- [[@2021__SLOconf__SLO Math]](講演本人・経歴の一次資料)
- [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 11 成功のための組織的要因]](DORA との関わりへの言及)
- [[SREエンタープライズロードマップ]](著者について、共著者 James Brookbank との共著)