# SPEC SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)は、1980年代後半にワークステーション向けのより良いベンチマークを提供する取り組みを起源とする、標準化されたベンチマークアプリケーションスイートの策定団体である。プロセッサ性能を測るSPEC CPUベンチマーク(SPEC89から数世代を経てSPEC CPU2017に至る。整数10種目のCINT2017、浮動小数点17種目のCFP2017)を中心に、クラウド(Cloud_IaaS)・グラフィックス/ワークステーション性能・HPC(MPI2007、OMP2012)・Javaクライアント/サーバ(SPECjbb2015)・電力(SPECpower_ssj2008)・ファイルサーバ(SFS2014)・仮想化(SPECvirt_sc2013)など多数のカテゴリのベンチマークを提供する。SPEC CPUベンチマークの複数プログラムのSPECRatioを1つの数値に集約する際には、比率であるため算術平均ではなく幾何平均を用いる必要があり、これにより基準計算機の選択が比較結果の順序に影響しないという性質(基準計算機非依存性)が保証される。マルチプロセッサのスループットを測るSPECrateは、SPEC CPUベンチマークを複数コピー同時実行して構成される、リクエストレベル並列性の指標である。(Source: [[@2019__MorganKaufmann__Computer Architecture - A Quantitative Approach - Chapter 1 Fundamentals of Quantitative Design and Analysis]] §1.8) SPEC CPUベンチマークスイートは10年に満たない周期で世代交代しており、SPEC89からの82プログラムのうちSPEC2000以前のプログラムの約70%が次世代で廃止された。gccは全世代を通じて生き残った唯一のプログラムである。標準化されたベンチマークは「ベンチマークエンジニアリング」の標的になりやすく、SPEC CPU2006のlibquantumはIntelコンパイラの自動並列化・ビットパッキング最適化によって他のベンチマークの数十〜数百倍のSPECRatioを記録し、幾何平均を歪めたためSPEC CPU2017では削除された。(Source: [[@2019__MorganKaufmann__Computer Architecture - A Quantitative Approach - Chapter 1 Fundamentals of Quantitative Design and Analysis]] §1.8, §1.11) ## 関連 - ソース: [[@2019__MorganKaufmann__Computer Architecture - A Quantitative Approach - Chapter 1 Fundamentals of Quantitative Design and Analysis]] - 概念: [[ベンチマーキング]] - エンティティ: [[TPC-C]] ## 出典 - [[@2019__MorganKaufmann__Computer Architecture - A Quantitative Approach - Chapter 1 Fundamentals of Quantitative Design and Analysis]] §1.8, §1.11