# SONiC Foundation SONiCコミュニティを運営する組織。[[Linux Foundation]]のプロジェクトであり、全体方針の決定や予算管理は[[SONiC Foundation]]のメンバー企業から選ばれた理事会(Governing Board)が行い、技術的な貢献は技術運営委員会(Technical Steering Committee、TSC)が監督・推進しながらメンバー企業および非メンバーを含む多様な企業や個人によって実施されている。(Source: [[@2025__Gihyo__実践SONiC入門 - Chapter 3 コミュニティ運営と開発プロセス]] ch.3冒頭) ## 沿革 SONiCにおける組織的な活動は、2016年にMicrosoftがオープンソースソフトウェアとして[[Open Compute Project]](OCP)にコントリビューションしたことに始まる。その後SAIとともにOCPのプロジェクトとして活動を続けたが、2022年に運営が[[Linux Foundation]]へ移管され、SONiC Foundationとして再編された。Linux Foundationへの移管後は組織構成やプロセスの整備が進んでおり、2023年のOCP2023 SONiC Workshopでは、ウェブサイトの新設、TSCメンバー・議長の選出プロセス整備、機能品質レベルの定義、ワーキンググループの導入・新設、デザインレビュープロセスの改善、ルーティングデーモン(FRR)アップグレードプロセスの正式化、組織運営の透明性向上といった2022〜2023年の改善が発表された。(Source: ch.3 §3.1.1〜§3.1.2) ## 組織構造 - **理事会(Governing Board)**: プレミアメンバー企業から選ばれたメンバーで構成され、全体方針の決定と予算管理を担う。 - **技術運営委員会(TSC: Technical Steering Committee)**: 選挙で選ばれ、ロードマップの策定・リリース管理・ワーキンググループの設立と解散などの技術的監督を担う。責務はTechnical Charterの「2. h. TSC Responsibilities.」に定義される。 - **ワーキンググループ**: 技術トピックごとに分かれた活動単位。必要な活動が終了すると休止・解散する。多くはオープンに活動し、誰でもメーリングリストや定例会議に参加できる。 - **コミュニティメンバー(メンテナー、コントリビューター)**: 理事会・TSC・ワーキンググループの下で実際の開発・レビューを担う。 (Source: ch.3 §3.1.1〜§3.1.2、§3.2、図3.1) メンバー企業は「プレミアメンバー」「ジェネラルメンバー」の2種類に分かれる。2025年4月時点のプレミアメンバー企業は10社で、ユーザー企業(Alibaba, Google, Microsoft)、ネットワーク機器ベンダー(Arista, Cisco, Dell)、Switch ASICベンダー(Broadcom, Intel, Marvell, NVIDIA)から構成される。(Source: ch.3 §3.1.1、表3.1) ## 運営するインフラとチャネル 日常的なコミュニケーションはメーリングリスト(Google Groups `sonicproject`、Groups.ioのワーキンググループ別メーリングリスト)、リモート会議、GitHubのIssue/PR/Projectで行われる。GitHub上の技術情報は`sonic-net` Organization(https://github.com/sonic-net)配下に集約され、SONiCレポジトリの`/docs`フォルダで機能ごとのデザイン文書(HLD)を管理する。リリース管理は2023年からsonic-net OrganizationのGitHubプロジェクトで行われている。オフラインではワークショップ・ミニサミット・フォーラムなどのカンファレンスを年に数回開催し、2024年5月には日本初のコミュニティイベント「SONiC Workshop Japan 2024」も開催された。(Source: ch.3 §3.2〜§3.2.5) 新規コントリビューターは初めてのIssue・PR登録時に個人コントリビューター・ライセンス同意書(ICLA: Individual Contributor License Agreement)への合意が求められ、執筆時点ではLinux FoundationのEasyCLAで手続きする。(Source: ch.3 §3.3.3) ## 関連 - [[Linux Foundation]] — 上位組織。2022年に運営を移管 - [[Open Compute Project]] — SONiCが2016〜2022年に活動していた前身のプロジェクト母体 - [[SONiC]] — 本組織が運営するネットワークOS - [[実践SONiC入門]] — 本組織の運営プロセスを解説する書籍 ## 出典 - [[@2025__Gihyo__実践SONiC入門 - Chapter 3 コミュニティ運営と開発プロセス]](ch.3 §3.1〜§3.3: 沿革・組織構造・コミュニケーションチャネル)