# Roger Needham
## 概要
Roger Needham は分散システムにおける命名の困難さを整理した古典的論文の著者であり、Anderson は本章 §7.4.1 でこれを「Needham の命名十原則」として紹介する。原則は、名前の機能は共有を容易にすることである、命名情報の解決自体が分散システムの一般的な問題を抱え込む、必要な名前の数を過小評価してはならない、グローバルな名前は思うほどの利益をもたらさない、名前はコミットメントを含意する、名前はアクセスチケット(capability)としても機能しうる、誤った名前は一目で分かるようにすべきである、一貫性の確保は難しくしばしば妥協される、賢くしすぎない、名前は早期に束縛すべきではない、の10項目からなる。1990年代初頭に定式化されたこれらの原則は、SSL証明書の名前設計やIPv6・クレジットカード番号桁数拡張など、その後数十年の命名システムの失敗と成功を予見的に説明する枠組みとして本章で繰り返し参照される。(Source: [[@2020__Wiley__Security Engineering 3e - Chapter 7 Distributed Systems]] §7.4.1)
## 関連
- 概念: [[セキュリティにおける命名]]
- 章: [[@2020__Wiley__Security Engineering 3e - Chapter 7 Distributed Systems]]
## 出典
- Ross Anderson, *Security Engineering: A Guide to Building Dependable Distributed Systems*, 3rd Edition, John Wiley & Sons, 2020, Chapter 7, §7.4.1.