# Rodney Brooks
ロボット工学者、iRobot の共同創業者。『ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること』第12章では、機械学習・LLM の限界を非専門家にもわかりやすく解説する著者として繰り返し引用される。
## 『ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること』での参照
- 記事「Machine Learning Explained」で、Donald Michie が1960年代に作った三目並べ学習機 [[MENACE]] と現代の強化学習システムの類似性を指摘した。MENACE を指して「知的だ」「感情がある」と言う者はいないという点を挙げ、色付きビーズの入ったマッチ箱にすぎない装置に知能を見出すべきでないと論じる。(Source: [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 12 Looking Over The Fence (垣根をこえて)]] §12.2)
- AlphaGo の開発チームに「盤のサイズを変更しても対応できるか」と尋ねたところ、トレーニングで遭遇していない状況には対応できないと即座に認められたというエピソードを紹介。この見立ては、AlphaGo に似たシステムが石の「ループ」で大石を包囲する未知の戦法に気づけず敗北した事例で裏付けられたと指摘する。(Source: [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 12 Looking Over The Fence (垣根をこえて)]] §12.2)
- 機械学習は「困難な問題にパラパラと振りかければ解決が得られる魔法の粉」ではなく、目の前の課題を緻密に分析した研究者・エンジニアの苦闘の末に得られる工学的成果だと指摘する。(Source: [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 12 Looking Over The Fence (垣根をこえて)]] §12.2)
- LLM の議論では、もっともらしいテキストを生成する能力(パフォーマンス)と世界を理解する能力(コンピテンシー)を混同してはならないと指摘する。ロボット工学者としての立場から、GPT をそのままロボットに接続しても「接地されていない記号の羅列」にすぎず、ろくなことにはならないと予測する(記号接地問題)。自身の予測を長期間オンラインで公開し答え合わせを続けていることでも知られる。(Source: [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 12 Looking Over The Fence (垣根をこえて)]] §12.3)
- 「深層学習」の「深」がニューラルネットワークの層の深さを指すにすぎず、思考の深遠さを意味しないにもかかわらず、この語の二重性が「思考している」かのような錯覚を助長していると論じる(Bruce Davie 自身がこの点について Brooks の解説に大いに助けられたと述べている)。(Source: [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 12 Looking Over The Fence (垣根をこえて)]] §12.4)
## 出典
- [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 12 Looking Over The Fence (垣根をこえて)]](§12.2〜§12.4)