# Plotinus
## 概要
3世紀の哲学者(205年頃-270年頃)。新プラトン主義(Neoplatonism)の創始者とされ、[[Plato]] の形相論を、一者(the One)→ヌース(Nous、叡知)→魂(soul)という流出(emanation)の階層存在論へ発展させた。弟子ポルピュリオスが編纂した著作集『エネアデス(*Enneads*)』(全6巻、各9篇)を残した。
[[@2003__SEP__Episteme and Techne]] では、古代の episteme/technê 概念史の終着点として扱われる。episteme はヌースにおける「知と対象の同一性」という理念形に極限まで純化され、technê は「魂より後に生じ、魂を弱く模倣する子供じみたもの」(*Enneads* IV.3.10)にまで格下げされる。ただし彫像の美を石そのものではなく technê が与えた形相に帰する(V.8.1)など、technê への限定的な積極評価も残る。プロティノスにおいて episteme と technê の古代的な近接性はほぼ解消される(→ [[エピステーメー]]・[[テクネー]])。
## 関連
- 師系: [[Plato]] の形相論の継承・発展
## 出典
- [[@2003__SEP__Episteme and Techne]]