## 概要 Peter J. Braam はカーネギーメロン大学(CMU)の上級研究員を務めた分散ファイルシステム研究者であり、Lustre ファイルシステムの創始者である。CMU では M. Satyanarayanan のもとで Coda 分散ファイルシステムプロジェクトに関わり、その後 InterMezzo ファイルシステム(メタデータライトバックキャッシュを先駆的に実装した高可用性ファイルシステム)を開発した。 2000 年代初頭に [[Cluster File Systems|Cluster File Systems, Inc.]](CFS)を設立し、Coda / InterMezzo で培った知見を基盤として Lustre を設計・実装した。Lustre は「Linux」と「Cluster」を組み合わせた名称であり、HPC(高性能計算)向けの並列分散ファイルシステムとして世界最大級のスーパーコンピュータ群で採用された。 「Lustre Book」([[@2019__arXiv__The Lustre Storage Architecture]])の主著者であり、539 ページにわたる設計文書の中で、Andreas Dilger・Phil Schwan とともに実装の中核を担ったことが記されている。 ## 経歴の要点 - CMU にて Coda プロジェクトに参画し、分散ファイルシステムの基礎技術を習得 - InterMezzo ファイルシステムを開発(メタデータライトバックキャッシュ、切断時操作の先駆) - [[Cluster File Systems|Cluster File Systems, Inc.]] を設立し Lustre を創出 - 米国国立研究所(ロスアラモス、サンディア、ローレンスリバモア)および Seagate 等の産業パートナーと協力して Lustre を発展させた ## 関連 - [[@2019__arXiv__The Lustre Storage Architecture]] — Braam が主著者を務めた Lustre の原初設計文書 - [[Cluster File Systems]] — Braam が設立した Lustre 開発企業