# Pathways
[[Google]] が開発した、数千のアクセラレータに跨る ML ワークロード向けの分散実行システム。[[@2022__MLSys__Pathways - Asynchronous Distributed Dataflow for ML]](MLSys 2022)で提案された。クライアント・サーバアーキテクチャを採り、システム管理下の「アイランド」単位のコンピュートリソースを多数のクライアントに代わって実行する。
## 設計の核
- **単一コントローラモデル**: [[TensorFlow]] v1 に近い柔軟な表現力を持ちながら、複数コントローラ方式(JAX・PyTorch・MPI 系)並みの性能を、非同期分散データフローと並列非同期ディスパッチによって達成する。
- **クロスホスト協調**: Google の既存(closed-source)本番シャーディングデータフローシステム **PLAQUE** に依存する。
- **ターゲットハードウェア**: [[Google TPU]] を主対象とするが、著者らはアーキテクチャ選択の大半が大規模 GPU システムにも妥当すると考察している。
- **プログラミングモデル**: JAX(および TensorFlow)のソースプログラムをターゲットにでき、JAX コードをほぼ無改変のまま複数 TPU pod へスケールさせる代替バックエンドとして機能する。
## 実証された性能
SPMD 計算では 2048 TPU 規模で複数コントローラ方式と同等(約100%のアクセラレータ利用率)、16 段パイプラインに分割した 3B パラメータ Transformer や、データセンターネットワークで結ばれた 2 つのアクセラレータアイランドに跨るシャーディングでも SPMD 並みのスループットを達成した。詳細は [[@2022__MLSys__Pathways - Asynchronous Distributed Dataflow for ML]] を参照。
## 関連
- ソース: [[@2022__MLSys__Pathways - Asynchronous Distributed Dataflow for ML]]
- エンティティ: [[Google]] / [[Google TPU]] / [[TensorFlow]]
- 概念: [[非同期分散データフロー]] / [[パイプライン並列化]] / [[LLM分散学習]]
## 出典
- [[@2022__MLSys__Pathways - Asynchronous Distributed Dataflow for ML]]