# ParaStor F9000
[[Sugon]]が開発した中国製オールフラッシュ並列ファイルシステム兼アプライアンス。2026年の[[IO500]]で、[[Argonne National Laboratory|Argonne]]の大規模DAOSシステムをより少ないサーバ数(442 vs 642)・SSD数(5K vs 10K)ながら2倍超の帯域幅・メタデータ性能で上回った。DAOSの非標準ファイル的API(DFS)と異なり、本物のPOSIX(相当)ファイルシステムとしてこの性能を達成した点が評価される。(Source: [[@2026__Glenn K. Lockwood Blog__ISC26 Recap]])
## アーキテクチャ
- Lustre風の2U24デュアルコントローラHAシャーシを使用するshared-nothing並列ファイルシステム
- データには標準的な14+2 Reed-Solomon消去符号を採用
- カスタムカーネルクライアントを持ち、RDMA経由の転送をサポート
- クライアントローカルのSSD/RAMでプリフェッチ・キャッシュを行う点はWEKAに類似
- フラッシュ層からHDD層への「インテリジェント・データ階層化」もサポート(IO500提出はオールフラッシュ構成のみでテスト)
- "XDS"というGPUDirect Storage相当のフルホストバイパス機能を持つ
- 42Uラック(HDDベース、容量最適化用)、36Uラック(HPC/AI向けフラッシュ)、26Uラック(エンタープライズ業務システム向け)の3構成
## 規模とベンチマーク
- 2U24エンクロージャは各コントローラに64コアCPU・12x15.36 TB NVMeドライブ・4x400G中国製InfiniBand NICを搭載
- 最大221エンクロージャ(442サーバ)までスケールし、生容量72.3 PiB(5,304台の15.36 TB NVMe)、フォーマット後容量63 PiB
- ior-easyテストでサーバあたり読み取り80 GB/s・書き込み73 GB/s(SSDあたり6 GB/s超に相当)
- エンクロージャあたりの帯域幅(160 GB/s読み取り・146 GB/s書き込み)は、同時期に発表されたHPE Cray Lustreアプライアンス(190 GB/s・140 GB/s)に匹敵する水準
著者は、14+2消去符号が12ドライブサーバ構成にきれいに収まらないこと(サーバ間で消去符号化している可能性が高く、レイテンシとデュアルコントローラHA構成の必要性に矛盾が生じる)、性能下限を保証するQoSポリシーの実装難易度、メタデータ格納方式が非開示である点を挙げ、独立した検証が出るまでは機能の完成度に懐疑的な立場を示す。(Source: [[@2026__Glenn K. Lockwood Blog__ISC26 Recap]])
## 関連
- ソース: [[@2026__Glenn K. Lockwood Blog__ISC26 Recap]]
- エンティティ: [[Sugon]] / [[IO500]] / [[Lustre]]