# O-RAN Alliance 規模の大きい移動体通信事業者(MNO)であるAT&TとChina Mobileの2社が設立した団体で、当初はOpen RANアライアンスと呼ばれた。[[3GPP]]が一握りのベンダー(Nokia、Ericsson、Huawei)に支配されベンダーロックインが生じたことへの対抗策として、無線アクセスネットワーク(RAN、Radio Access Network)向けのオープンなインターフェースとオープンソースソフトウェアを定義しようと試みている。これはある意味で、RANの世界にSDNの概念を持ち込もうとする試みであるとみなされており、この取り組みが最終的に成功を収めるかどうかは未知数だとされる。(Source: [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 9 5G:対照的なアーキテクチャ]] 章冒頭コラム「略語だらけ」) O-RANが定めるO1管理インターフェースは、RANの構成要素を管理するための仕組みである。プライベート5Gの実装では、スモールセル無線機の管理にSNMP/MIBのようなインターネット標準ではなく、TR-069やTR-098といったオンプレミス通信設備向けのプロトコルが使われる場面が多く、O1インターフェースはまだ広く使われているとは言えない段階にあるとされる。(Source: 同上 §9.4) ## Split-RANとRICインターフェースの標準化(Software-Defined Networks本 第9章) *Software-Defined Networks: A Systems Approach* 第9章は、O-RAN Allianceを、3GPPが可能な分割点として定義したSplit-RAN(CU/DU/RU分割)に対応するインターフェース群を仕様化・成文化する組織と位置づける。O-RANアーキテクチャ文書は、集中型SDNコントローラをRIC(RAN Intelligent Controller)と呼ぶ(Near-Real Time RIC・Non-RT RICの2種)。RICが配下のRAN要素を制御するE2インターフェースは、Service Model抽象を軸に据えており、O-RANの戦略の中心に位置づけられる。同章のコラムは、3GPPが3G以降モバイルセルラーネットワークの標準化を担ってきたが時間の経過とともにベンダー主導の組織になっていったこと、O-RAN Allianceが通信事業者(AT&T・China Mobileが設立メンバー)主導で設立され、ベンダーロックインを打破するソフトウェアベースの実装戦略を触媒する狙いを持つことを述べる。この狙いが最終的に成功するかどうかは未知数だとされる。ONOSを再標的化したRIC実装の例示(図58)は、O-RAN準拠を掲げる。(Source: [[@2021__SystemsApproach__Software-Defined Networks - A Systems Approach - Chapter 9 Access Networks]] ch.9 §9.3.2) ## 関連 - [[3GPP]] — 対抗策として設立された経緯。Split-RANの分割点自体は3GPPが定義し、O-RANが対応インターフェースを仕様化する役割分担 - [[ONOS]] — O-RAN準拠RIC実装の例示基盤 - 概念: [[5Gモバイルネットワーク]] / [[ソフトウェア定義ネットワーク]](RANへのSDN概念の輸入という位置づけ) / [[ソフトウェア定義アクセスネットワーク]] ## 出典 - [[@2026__LambdaNote__ネットワークシステムについて語るときに我々の語ること - Chapter 9 5G:対照的なアーキテクチャ]](章冒頭コラム「略語だらけ」, §9.4) - [[@2021__SystemsApproach__Software-Defined Networks - A Systems Approach - Chapter 9 Access Networks]](ch.9 §9.3.2)