# Mitchell Hashimoto
[[HashiCorp]] の共同創業者。サーバー構築自動化ツール Vagrant、インフラをコードで管理する [[Terraform]] など、開発者に広く使われるツール群を生み出した。近年は AI エージェントとの協働に取り組んでいる。
## ハーネス・エンジニアリングの実践
[[@2026__NewsPicks__ソフトウェアの工業化とアーツ&クラフツ運動]]([[広木大地]])によれば、ハシモトのアプローチは「エージェントがミスするたびに、同じミスが二度と起きないよう『ハーネス(制御装置)』を構築する」というもの。具体的には、プロジェクトのルールファイル(CLAUDE.md)への制約追記、テストの追加、コード品質チェックツール(リンター)のルール追加を通じて、エージェントの出力品質をエージェント自身の賢さではなく周囲の環境設計によって制御する。
広木はこの実践を、バウハウスの予備課程(Vorkurs)——学生が素材に手で触れその抵抗や性質を身体で学ぶ教育——と構造的に対応させ、「エージェントという素材の失敗モードを観察し、その知見をハーネスに変換する」営みだと位置づけた。詳細は [[Harness Engineering]] を参照。
## SIMD に関する技術発信
ブログ記事 [[@2026__mitchellh.com__Everyone Should Know SIMD]] で、自身が開発するターミナルエミュレータ [[Ghostty]]([[Zig]] 製)の実装を例に、SIMD ベクトル化が「定数のブロードキャスト→ベクトル幅ループ→並列演算→リダクション→スカラー端数処理」という 5 段階の共通形に従うと解説した。コンパイラの自動ベクトル化は不得手であり、パフォーマンスが重要な箇所では明示的なベクトル化を選ぶべきだという立場を示している。
## 出典
- [[@2026__NewsPicks__ソフトウェアの工業化とアーツ&クラフツ運動]](2026-03-24、[[広木大地]])
- [[@2026__mitchellh.com__Everyone Should Know SIMD]](2026-07-27)