# Mikey Dickerson
元Google社員で、United States Digital Service(USDS)の創設管理者。マズローの欲求段階説(the Maslow Hierarchy of Needs)を引用し、監視/オブザーバビリティを最下層に置く7層のピラミッド型の枠組み「Dickersonの信頼性の階層構造」を考案した。この階層構造は『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』([[SRE Book]])第III部「実践」で最初に紹介され、『SREをはじめよう』14章で著者が読者フィードバックを基に図を若干修正して再掲している。(Source: [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 14 Dickersonの信頼性の階層構造(良い出発点)]] §14.1)
USDS勤務後には、合意なき緊急招集(「消防降下」)を専門とする会社Layer Alephを設立した。(Source: [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 14 Dickersonの信頼性の階層構造(良い出発点)]] §14.2.1 脚注)
## 経歴(『SREの探求』31章より)
数学の学位を取得してポモナ・カレッジを卒業後、2006年にGoogleのSite Reliability Engineering部門に就職し中間管理職まで昇進した。2013年、healthcare.govの土壇場での救援に取り組んでほしいとオバマ大統領から要請されたことが転機となり、この救援活動は数十人のSREによる24時間体制の取り組みへと成長し、[[United States Digital Service]](USDS)の設立へと発展した。ホワイトハウスの要請を受け、2014年8月から政権が終わるまでUSDSの運営に関与した。(Source: [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 31 複雑なシステムのためのエレジー]] p.567、著者紹介)
31章「複雑なシステムのためのエレジー」の著者として、規模を問わず十分に複雑なシステムに共通する挙動(コンウェイの法則・デコヒーレンス・部分的障害の恒常性・昇進インセンティブによるシステム進化・調整オーバーヘッド)を回想的に整理している。中心の問題意識は「人間は複雑さを管理するよりも、それを構築するほうがずっと得意」という一文に集約される。(Source: [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 31 複雑なシステムのためのエレジー]] §31.1-31.5)
## 出典
- [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 14 Dickersonの信頼性の階層構造(良い出発点)]]
- [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 31 複雑なシステムのためのエレジー]] — Mikey Dickerson, 「複雑なシステムのためのエレジー」, David N. Blank-Edelman(編)『SREの探求』, オライリー・ジャパン, 2021, 31章.