# Memex
[[Vannevar Bush]] が 1945 年のエッセイ "As We May Think"(Atlantic Monthly)で提案した、人間の記憶・知識を外部化・連想的に辿ることができる想像上の装置。名前は Memory Extender の略。
## 核心設計
- 書物・記録・コミュニケーションを圧縮して保存
- **連想的索引付け**: 分類体系ではなく、人間の思考に似た連想の「トレイル」でリンクを辿る
- トレイルを他者と共有できる(知識の伝達単位としてのトレイル)
## 未解決問題
Memex は装置の構造を描いたが、**誰が維持管理するか**を問わなかった。膨大なソースを整理し、クロスリファレンスを更新し、矛盾を解消する作業の担い手が想定されていなかった。
[[Andrej Karpathy]] は 2026 年、この未解決問題を「LLM が維持管理する」と答えた(→ [[LLM Wikiパターン]])。
> Memex が「構造の夢」なら、LLM Wiki は「維持管理の実現」である。
## Bush-Wiener-Karpathy の系譜
| 年 | 誰 | 何 | 未解決 |
|---|---|---|---|
| 1945 | Bush | Memex: 連想的知識外部化 | 誰が維持管理するか |
| 1948 | [[ノーバート・ウィーナー]] | サイバネティクス: フィードバックループによる自律制御 | AI の自律性はどこまで許容されるか |
| 2026 | Karpathy | LLM Wiki: LLM が bookkeeping を担う | 人間の残余的役割は何か |
## 出典
- [[@2026__GitHub Gist__LLM Wiki]](Bush の Memex への言及を含む)
- 詳細は [[Vannevar Bush]] を参照