# Joseph Bironas
## 概要
David N. Blank-Edelmanとの会話の中で、SRE文化を組織や個人が行きたい場所へ移動するための「乗り物」として捉える比喩を提示した人物。『SREをはじめよう』第3章「SREの文化」3.2.1節「乗り物あるいはテコとしての文化」の議論は、この比喩を出発点として展開される。(Source: [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 3 SREの文化]] §3.2.1)
GoogleのSREリーダー時代を経て、いくつかの医療機関でSRE導入を主導した。医療機器製造やFDA(アメリカ食品医薬品局)規制分野など厳しい条件下での勤務経験から、ヘルスケア業界へのSRE導入がハイテク企業やスタートアップ企業の文化とどう異なるかを『SREエンタープライズロードマップ』第6章のインタビューで語った。(Source: [[@2022__OReillyJapan__SREエンタープライズロードマップ - Chapter 6 Googleを超えて]])
## 活動・主張
- ヘルスケア業界では信頼性は要件として理解されていてもSREの費用対効果はほとんど理解されておらず、その結果SRE/インフラチームがITコストセンターに引きずり込まれ「なんでも屋エンジニアリング」になりうると指摘する。
- ヘルスケア業界の組織はDevOpsのプラクティスを未導入のままSREの導入を希望する急勾配に直面することが多いとし、Jカーブの谷間で努力を放棄することを避けるため、四半期ごとの進捗確認とインシデント対応から始める段階的な移行を推奨する。
- ある企業の経営陣がエラーバジェットをすべてのCUJに対して単一のSLO(可用性99.95%)へ単純化した結果、エンジニアリングチーム全体のSLOの概念が形骸化した事例を紹介し、それでも今まで測っていなかったものを測るようになった事実自体に価値があったと総括する。
## 関連
- [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 3 SREの文化]] — 「乗り物・テコとしての文化」比喩の出典
- [[@2022__OReillyJapan__SREエンタープライズロードマップ - Chapter 6 Googleを超えて]] — ヘルスケア業界でのSRE導入インタビュー
- [[SRE文化]] / [[SRE組織変革]] / [[DevOps]] / [[SLO目標値の選定]]
## 出典
- David N. Blank-Edelman(山口能迪 訳), 『SREをはじめよう』, オライリー・ジャパン, 2024, 3章.
- James Brookbank, Steve McGhee 著, 山口 能迪 訳, 『SREエンタープライズロードマップ』, Google Japan G.K., 2022, 第 6 章.