# John Allspaw 2009年6月のVelocity 2009で、Flickrの [[Paul Hammond]] と共に「10+ Deploys per Day: Dev and Ops Cooperation at Flickr」を発表し、開発者と運用者の対立ではなく協力によって1日10回以上のデプロイを実現していることを示した。この発表が [[Patrick Debois]] を触発し、最初のdevopsdays開催、ひいては [[DevOps]] という語の誕生につながった。2010年には「Incomplete Thought: The DevOps Disconnect」へのコメントで「(DevOpsは)抽象化のことでも、Infrastructure as Codeのことでも、特定ツールのことでも、職種や役職のことでもない。協力とコミュニケーションの文化、そこから生まれるツールやプロセスのことだ」と明言し、モノの名前として消費されつつあったDevOpsに対して文化の話であることを強調した。(Source: [[@2026__mizzy.org__DevOpsとは何だったのか]]) このVelocity 2009発表は、[[@2018__devops.com__The Origins of DevOps - What's in a Name]] でも独立に「歴史的にDevOpsの画期(seminal moment)とみなされている」と記述されている。(Source: [[@2018__devops.com__The Origins of DevOps - What's in a Name]]) [[Etsy]] を中心に SRE とインシデント分析の実践・研究を牽引した人物。Debriefing Facilitation Guide(2016)の共著者(Morgan Evans、Daniel Schauenberg と共著)。[[David D. Woods]] と共に2021年頃から「Multi-Party Dilemma(多者間ジレンマ)」という語を用いており、[[Sarah Butt]]・[[Alex Elman]] がこの語を引き継いで概念化した(→ [[@2023__SREcon23EMEA__Embracing the Multi-Party Dilemma - Incident Response Across Company Boundaries]])。 『SREをはじめよう』5章「SREになるための準備」では、レジリエンス工学の節でAllspawの講演が引用され、「レジリエンスとは、車が故障したときにスペアタイヤを積んであるということではありません。目的地までたどり着けるような交通手段を理解し、使いこなして、車が故障してもなお目的地にたどり着くことです」という発言が紹介されている。著者はこの講演を聞いた後、業界が「レジリエント」をフォールトトレラント・冗長・堅牢の意味で誤用していることに以前より敏感になったと述べている。(Source: [[@2024__OReillyJapan__SREをはじめよう - Chapter 5 SREになるための準備]] §5.6.2) [[Richard I. Cook]] と共に [[Adaptive Capacity Labs]] を設立し、『SREの探求』28章「SREの認知的作業」を共著した。同章は、SRE の日常業務を認知的作業として分析し、Richard Cook の「表現線(line of representation)」モデル(→ [[表現線]])、共同認知システム(JCS)、犠牲を伴う意思決定、キャリブレーション問題といった安全科学・レジリエンスエンジニアリングの概念群を SRE の実務に接続した。(Source: [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 28 SREの認知的作業]]) **主な著作・講演(p.53, [[@2022__SREcon22APAC__A Post Incident Review Review]])**: - "Blameless Postmortems" - "Each necessary, but only jointly sufficient" - "The infinite how's, or the dangers of the five why's" - "Moving past shallow incident data" - "The multiple purposes and audiences of post incident reviews" - "How learning is different from fixing" - "Trade-offs under pressure: Heuristics and observations of teams resolving internet service outages" - ブログ連載 "A Mature Role For Automation" — [[@2024__Prowler__VOID Report 2024 - Exploring the Unintended Consequences of Automation in Software]]が「自動化の役割についてのより深い議論」として名指しで推薦。同レポートのレビュアーの一人でもある。(Source: [[@2024__Prowler__VOID Report 2024 - Exploring the Unintended Consequences of Automation in Software]])