Jobstats は [[Princeton University|Princeton University]] Research Computingが開発したオープンソースのSlurm対応ジョブ監視プラットフォームであり、Slurmが管理するCPU/GPUクラスタの包括的な性能メトリクスを提供する。Prometheusエクスポータ・Grafana・Slurmデータベースを統合し、CLIとWebダッシュボードの両方でリアルタイム・履歴データ(CPU/GPU利用率、メモリ使用量)を提供する。世界で100以上の機関で利用されている。従来型の監視ツールと異なり、自動化された効率レポートと、メモリ・コア割当削減などの実行可能なフィードバックを生成し、Open OnDemandと完全統合している。
拡張機能 [[Job Defense Shield]] を通じて、低利用リソースの検出・GPUジョブの自動キャンセル・ユーザーへのメールアラート送信・システム全体のスループット改善を行う。バッチジョブとインタラクティブジョブの扱いを設定で分けられ、特定ユーザーを対象外にする除外リストも設定できる。[[@2026__PEARC__Getting the Most Out of Your GPUs]] で確認された、GPUアイドルジョブを自動キャンセルしている9大学のうち6大学がJobstats/[[Job Defense Shield]] を使用している。
Jobstatsが収集するCPU/GPU利用率・メモリ使用量・割当ノード数等のジョブ単位データは、[[GPU多重化(MPS・MIG)]](MIG)への変換判断のデータ駆動的な根拠としても用いられる。DCGM由来のSM利用率・Tensor Core利用率・NVLink転送速度等の詳細メトリクスも近く追加予定とされる(2026年時点)。(Source: [[@2026__PEARC__Getting the Most Out of Your GPUs]])
アーキテクチャの詳細は原著論文 [[@2023__PEARC__Jobstats - A Slurm-Compatible Job Monitoring Platform for CPU and GPU Clusters]] に詳述されている。4つのPrometheusエクスポータ(cgroup, NVIDIA GPU, node, GPFS)によるノード・ジョブ・ファイルシステムメトリクスの収集と、Slurm DBの `AdminComment` 列への要約データ(gzip圧縮 + Base64エンコードのJSON)の保存を組み合わせ、リアルタイム性と長期保持を両立させた。CLI(`jobstats`, `reportseff`, `gpudash`)およびバッチレポート(`utilization reports`)との連携により、ユーザーへの即時フィードバックと不適切ジョブの是正を実現している。
- Repository: `github.com/PrincetonUniversity/jobstats`