# Jesse Robbins
## 概要
John Allspaw とともに『ウェブオペレーション』(*Web Operations*, O'Reilly Media, 2010)を編んだ人物である。同書の「まえがき」で、初期のウェブサイト運用者が置かれていた状況 — ソフトウェアはクラッシュし、スケールせず、データベースはデータを吹き飛ばし、メーカーが「あり得ない」と言った方法でハードウェアが壊れる — を列挙したうえで、そこで蓄積された「知識・経験・ツール・プロセス」が技芸(art)になったと述べ、それを「ウェブオペレーション」と呼んだ。(Source: 『ウェブオペレーション』まえがき)
1 章「ウェブオペレーション:キャリア」で著者セオ・スクロッシュナグルは、飲み会の場で「友達でありウェブオペレーション仲間であるジェシー・ロビンス」から聞いた衛星電話のトラブルシューティングの逸話を紹介している。設置が非常に複雑な衛星電話で「予期しない」遅延が発生するとクライアントから苦情が入り、数時間のトラブルシューティングの末、技術者が「予期される遅延(大気圏外の衛星との往復にかかる物理的な遅延)」を確認したところ、クライアントはその存在自体を知らなかったという話である。著者はこれを、コンピュータサイエンス・物理学の基礎知識が「理論と実践の衝突」を理解するうえで不可欠であることを示す例として引いている。(Source: [[@2011__OReillyJapan__ウェブオペレーション - Chapter 1 ウェブオペレーション:キャリア]] §1.1.1)
## 主張
- ウェブオペレーションは技芸であり、科学ではない。正規の学校教育・資格・標準は(少なくとも刊行時点では)存在しない。(Source: 『ウェブオペレーション』まえがき)
- 「正しい方法」はどこにも存在せず、あるのは「とりあえず今はうまくいく」という事実と、次はもっと良くするという覚悟だけである。(Source: 『ウェブオペレーション』まえがき)
- 運用者は常にサイトが落ちていることを最初に知り、元に戻るのを最後まで見届ける立場にある。(Source: 『ウェブオペレーション』まえがき)
## 関連
- 書籍: [[ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック]]
- 共同編者: [[John Allspaw]]
- 章: [[@2011__OReillyJapan__ウェブオペレーション - Chapter 1 ウェブオペレーション:キャリア]]
- 人物: [[Theo Schlossnagle]]
## 出典
- John Allspaw・Jesse Robbins 編, 角 征典 訳, 『ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック』, オライリー・ジャパン, 2011, まえがき.