# James Bessen
Boston University 所属の経済史家。19世紀初頭のLowell(マサチューセッツ州)の繊維工場を対象に、第一次産業革命が労働市場に与えた影響を研究した。
## 研究知見(本ソースで引用された内容)
- 熟練職人が機械を操作する「未熟練」労働者に置き換えられる過程で人間の賃金は抑制されたが、旧来の熟練職人が一人前になるまでの年数と、新工場の未熟練労働者がフル生産性に達するまでの年数はほぼ同じだった。両者とも実はスキルを持つ労働者であり、スキルの種類が異なっていただけだと指摘する。(Source: [[@2025__OReilly__The End of Programming as We Know It]])
- 産業革命最初の50年間、賃金が停滞・低下した理由を2つ挙げる:(1) 工場主が生産性向上の便益を労働者と共有せず独占したこと、(2) 新技術を最も効果的に活用する知識が社会に広く行き渡るまでに数十年を要したこと。この後者のプロセスを著書 *Learning by Doing*(Yale University Press)で「learning by doing」と呼ぶ。(Source: [[@2025__OReilly__The End of Programming as We Know It]])
- 「重要なのは個々の労働者を訓練する時間ではなく、安定した訓練済みの労働力を社会全体で作り出すのに何が必要かということだ」(*Learning by Doing*, p.36)という言葉が [[Tim O'Reilly]] のエッセイで引用され、AI時代の労働力形成にも同型のプロセスが必要だという議論の理論的支柱になっている。(Source: [[@2025__OReilly__The End of Programming as We Know It]])
## 出典
- [[@2025__OReilly__The End of Programming as We Know It]]