# Gmail
[[Google]] のメールサービス。[[@2016__OReilly__SRE Book - Chapter 26 Data Integrity - What You Read Is What You Wrote]]では、データ完全性の議論全体を貫く中心的な実例として登場する。
- **2011年の実際の障害**: UIバグにより空のメールボックスが長時間表示され、実際にはデータが失われていなかったにもかかわらずユーザにデータ喪失を疑わせた事例([\[Hic11\]](https://sre.google/sre-book/bibliography#Hic11))。これは「4日間」というダウンタイムの長さが「too long」の目安になった根拠として引用される。
- **データ検証器(データバリデータ)**: Gmailは複数のデータバリデータを日次で運用しており、本番投入から24時間以内にデータ完全性のバグを検知できる。この安心感が、Gmail開発者が週1回以上の頻度でストレージ実装へのコード変更を行う勇気を支えている。バリデータの運用にはGmailの計算リソースの相当量が割かれ、サーバサイドのキャッシュヒット率を下げるトレードオフもある。
- **GTapeによる大規模データ復旧**: Gmailが大量のユーザデータを喪失した際、それまで非公開だったグローバルテープバックアップシステム GTape を用いて史上最大規模のライブ顧客データ復旧を実施した。事前のシミュレーションに基づく見積りどおり、数時間以内に全アカウントを復旧し、99%超のデータを回収した。
## 関連
- [[@2016__OReilly__SRE Book - Chapter 26 Data Integrity - What You Read Is What You Wrote]] — ケーススタディの主要な題材
- [[データ完全性]] — 章の中心概念
- [[Raymond Blum]] / [[Rhandeev Singh]] — 章の著者
- [[Google]] — 運営組織
## 出典
- [[@2016__OReilly__SRE Book - Chapter 26 Data Integrity - What You Read Is What You Wrote]]