# FL-AIer **FL-AIer**(Fault Localization — Actionable and Interpretable)は、Dalian Maritime University と Dalian University of Technology が共同提案した障害箇所特定システムである(ACM TOSEM 2025、doi:10.1145/3714466)。GitHub 名は **FL-Hunter**(https://github.com/Alegkria/FL-Hunter)。 ## アーキテクチャ 3 つのコンポーネントからなる: 1. **特徴符号化コンポーネント**: GRU → 1D-CNN (GELU) → 全結合層で時間的特徴を抽出し、多層 GAT(残差モジュール付き)で障害伝播の空間的特徴を符号化する。 2. **障害箇所特定コンポーネント**: 位置符号化 + マルチヘッドアテンション + Add & Norm で障害特徴間の複雑な依存関係を解消し、各障害ユニットの疑惑スコア $S_T(v) \in [0, 1]$ を出力する二値分類器。 3. **Fault Knowledge Balancing (FKB)**: 過剰サンプリング(全種別の確率を $1/C$ に均等化)+ 重み付き KL ダイバージェンス損失(障害ユニット重み = 正常ユニット総数)で不均衡分布に対処する。 ## 解釈可能性 特徴符号化コンポーネントのデコーダ(1D 転置畳み込み + 全結合層)が再構成誤差の大きな不要特徴を除去した後、FL-AIer の出力を目標変数として意思決定木(DT)を代理モデルとして訓練する。エンジニアはステップ別の診断経路を確認でき、LR・LIME のような重要度スコアとは異なる説明可能性を持つ。 ## 性能 4 データセット(ISP マイクロサービス / 商業銀行 SOA / 商業銀行 Oracle DB / [[Train-Ticket]])で評価: - A@1 平均: **76.45%**(先行手法 DéjàVu より +9.24%) - 推論時間: **0.03〜0.07 秒**(Random Forest より 75〜96% 削減) 最適ハイパーパラメータ: GAT ヘッド $H_1=4$、GAT 層 $L=8$、アテンションヘッド $H_2=6$、特徴次元 $Z=3$、学習率 0.01。 ## 関連 - ソース: [[@2025__TOSEM__Making Fault Localization in Online Service Systems More Actionable and Interpretable]] - 開発者: [[Shikai Guo]]・[[He Jiang]] ほか - 前提手法: DéjàVu(Li et al., ESEC/FSE 2022) - 評価データセット: [[Train-Ticket]] - 概念: [[Fault Localization]] / [[根本原因分析]]