# Digimarc
## 概要
Digimarcは、著作権マーキング分野で最も成功した商用スタートアップである。画像所有者が不可視の指紋(フィンガープリント)を埋め込めるツールを提供し、ウェブを巡回して透かし入り画像を検出し著作権者に通報するボットを運用する事業を展開した。この検出方式には弱点があり、画像を複数の小片に分割してウェブページ上では原画像と同一に見せつつ透かし検出器には検出させない「モザイク攻撃」(Figure 24.6)によって回避可能だった。Digimarcは放送ストリームの監視事業も手掛けたが、AI技術の進歩により楽曲を直接認識するソフトウェアが実用化されるにつれてこの方式は競争力を失った。事業の軸足はその後、偽造防止のための証券印刷分野(ユーロ紙幣への技術ライセンス供与により最新の複写機での複写・スキャンを防止する)、さらにパッケージングの監視・ラベリングシステムへと移った。(Source: [[@2020__Wiley__Security Engineering 3e - Chapter 24 Copyright and DRM]] ch.24 §24.4.3)
## 関連
- 概念: [[電子透かしと著作権マーキング]](モザイク攻撃・Stirmarkによる透かし方式の無効化の事例)
- ソース: [[@2020__Wiley__Security Engineering 3e - Chapter 24 Copyright and DRM]]
## 出典
- Ross Anderson, *Security Engineering: A Guide to Building Dependable Distributed Systems*, 3rd Edition, John Wiley & Sons, 2020, Chapter 24, §24.4.3.