# Daniel Kahneman 心理学者であり経済学者。人の意思決定は「システム1」(速い思考)と「システム2」(遅い思考)と呼ばれる二つのしくみから成るという理論を提唱した。この理論は『ファスト&スロー』(上/下、早川書房、2014)にまとめられている。(Source: [[@2022__Gihyo__ディープラーニングを支える技術 - Chapter 1 ディープラーニングと人工知能]]) ## システム1・システム2 システム1はよく知っている問題を扱う際に発動し、直感的・高速・自動的で並列処理が可能、努力をほぼ要さず連想を得意とする。システム2は未知の問題やシステム1がうまく機能しない場合に発動し、論理的だが低速で、注意力を要し長時間使うと疲れ、同時に一つしか処理できない。たとえば知っている道の運転はシステム1で並列に会話しながらこなせるが、知らない道の運転はシステム2の発動により同乗者との会話が難しくなる。二つの機能は自動的に使い分けられ、多くの場合は同時に利用される。(Source: [[@2022__Gihyo__ディープラーニングを支える技術 - Chapter 1 ディープラーニングと人工知能]]) 『ディープラーニングを支える技術』第1章は、この理論を人の知能が無意識下の直感的処理と意識下の論理的処理の複雑な相互作用で実現されていることの根拠の一つとして引用している。(Source: [[@2022__Gihyo__ディープラーニングを支える技術 - Chapter 1 ディープラーニングと人工知能]]) ## 関連 - 章: [[@2022__Gihyo__ディープラーニングを支える技術 - Chapter 1 ディープラーニングと人工知能]] ## 出典 - 岡野原大輔, 『ディープラーニングを支える技術』, 技術評論社, 2022, 第1章 §1.1. - Daniel Kahneman, 『ファスト&スロー』(上/下), 早川書房, 2014.