# Agilent Technologies
前身企業が 1930 年代末に創業し、米国シリコンバレーに深く根付いてきた大手計測機器メーカー。ソフトウェアプロダクトは主にパッケージとして扱い、CD/DVD による郵送で 12〜24 か月ごとにメジャーリリースを提供する体制を長く続けてきた。顧客が電子的なプロダクト提供を受け入れるようになるとパッチ/アップグレードのダウンロード方式も導入したが、サイズ制限から物理出荷が効率的な場合も残っていた。(Source: [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 8 大企業におけるSREの導入]] ch.8 §8.1)
## SaaS企業の買収とSRE導入
Agilent が SaaS 企業を次々に買収して SaaS プロダクトを発売するようになると、継続的インテグレーション/デプロイのパイプラインという新しいデリバリ経路が、従来型のプロセス・組織構造・役割と摩擦を起こした。プロダクトリリースの信頼性は、かつては USPS や FedEx といった物流組織が支えるものだったが、クラウドデリバリがユビキタスになるにつれ、これがブランドプロミスとカスタマーエクスペリエンスの重要な要素として社内で担う必要が生じた。2016 年夏、健康管理市場向け企業 SaaS の開発元 [[iLab Solutions]] を買収し、その共同創業者 [[Sriram Gollapalli]] が中心となって Agilent 社内に SRE を導入した経緯が『SREの探求』第8章に記録されている。(Source: [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 8 大企業におけるSREの導入]] ch.8 §8.1, §8.2)
マトリックス型組織構造(機能別とプロダクトライン別の二重の直属関係)を持ち、情報テクノロジー(IT)/中央 IT/情報システム/ヘルプデスク・プロダクトのサポートとサービス・グローバル運用という中央機能を抱える典型的な大企業として、SRE をどこに位置付けるかという課題に直面した。(Source: ch.8 §8.2.1.1)
## 関連
- [[Sriram Gollapalli]] — SRE 導入を主導した iLab Solutions 共同創業者
- [[iLab Solutions]] — 2016年に買収されたSaaSスタートアップ
- [[@2021__OReillyJapan__SREの探求 - Chapter 8 大企業におけるSREの導入]]