# Actapio
Actapio, inc.は、[[LINE株式会社]]の100%子会社としてアメリカでデータセンターを運営する企業である。社内AIプラットフォームである[[AI Cloud Platform (ACP)]]を、物理サーバ、GPUサーバ、ネットワーク、冷却設備から支える。
## 米国データセンター
大規模な水力発電所がある地域の安価な電力を利用し、電気代の上昇する日本よりも計算基盤の運用費を抑える方針を採る。夏の高温低湿、冬の寒冷という気候条件に合わせてDEC(Direct Evaporative Cooling、直接蒸発式外気冷却)を導入し、記事ではPUE(Power Usage Effectiveness)を1.2以下に抑えたと説明する。
米国側にはリアルタイム応答を要するフロントエンドサービスを置かず、CPU/GPUを大量に使うデータ解析基盤を集中配置する。日米間の距離による通信遅延と通信費という不利を、ワークロードの配置で避ける設計である。
## 構築・運用の工夫
- OCP(Open Compute Project)サーバのツールレス作業とフロントアクセスによる運用の標準化。
- サーバ工場でラック搭載・配線まで済ませるラック納品。
- GPUラックの対向配置による強い排気風圧の相殺。
- End of Rowラックの中央配置による400Gbps配線の短縮。
- ケーブリングツールによる最大15本の一括配線と、配線時間50%以上の改善。
一方、MPOケーブルの太さ、GPUサーバの90〜100dB超の騒音、SFPの相互運用性が物理運用上の課題として現れた。カタログ仕様だけでなく、実物のNICとSFPを用いた事前検証が必要だとする。
## 関連
- [[AI Cloud Platform (ACP)]] — Actapioのデータセンターが支える社内AIプラットフォーム。
- [[LINE株式会社]] — 親会社。
- [[PUE]] — DECによる施設エネルギー効率。
- [[GPUクラスタ運用]] — GPU基盤の構築・障害・物理運用。
- [[データセンターネットワークトポロジ]] — Leaf-Spine-Super SpineのClos構成。
## 出典
- [[@2025__LY Corporation__AIインフラ革命 ─ 米国データセンターとGPUを支える技術基盤(Rethinking AI Infrastructure Part 1)]]