# AMD (Advanced Micro Devices) 半導体企業。x86 CPU(Ryzen、EPYC)と GPU(Radeon)を主力製品とする Intel の主要競合。 ## CPU マイクロアーキテクチャの歴史 | マイクロアーキテクチャ | 特徴 | |---|---| | K6 | NexGen 買収ベース。初の競合 x86 | | **Athlon(K7、1999)** | Alpha 21264 設計者 Jim Keller が参加。初めて Intel を抜いてクロック 1 GHz 到達(1 週間差)。6-issue OOO | | Athlon 64(K8) | 64-bit x86 拡張(AMD64)を業界に先行導入。Intel が後に x86-64 として追随。メモリコントローラをオンチップ化(業界最速クラス)。2 GHz 台で Pentium 4 を超える実性能 | | **Bulldozer(2011)** | SMT フロントエンドとマルチコアバックエンドを組み合わせたユニークな設計。電力の壁にぶつかり失敗 | | **Zen 1〜5(2017〜)** | Jim Keller 復帰設計。チップレット採用(Zen 2〜)、6〜8-issue OOO、TSMC 最先端プロセス。Epyc でサーバー市場に再参入 | ## 3D V-Cache Zen 3〜5 の Ryzen に SRAM を 3D 積層した LLC 拡張技術。ゲーミング CPU の性能を大幅に向上。→ [[チップレット]] ## x86-64(AMD64) AMD が 32-bit x86 を 64-bit に自然拡張した命令セット。Intel の IA-64(Itanium)と異なり既存 x86 コードとの完全互換を維持。業界標準として採用され Intel も追随した。→ [[アウトオブオーダー実行]] ## GPU と AI Radeon GPU は NVIDIA との競争下にある。ROCm(HIP)ソフトウェアスタックで AI/HPC 向けに展開。 [[MLCommons Chakra]]の共同開発企業の一つ。当初Google Protobuf形式だったChakra ETに対し、可読性と管理性の向上を目的にJSON形式を追加し、[[ASTRA-sim]]シミュレータを両形式に対応させた。AMD内製シミュレータでのpre-execution Chakraグラフ生成にも取り組んでいる。(Source: [[@2026__MLSys2026__MLCommons Chakra - Advancing Performance Benchmarking and Co-design using Standardized Execution Traces]]) ## データセンター向け EPYC(Turin)と CXL メモリ拡張 Zen 5 マイクロアーキテクチャベースの第5世代 EPYC(コードネーム Turin)は、[[Meta]] の CXL メモリエキスパンダ ASIC「[[Vistara]]」を搭載する MemServer プラットフォームのホスト CPU として採用されている。シングルソケットで158コア/316スレッド(2-way SMT)を提供し、768GBのローカル DDR5-6400(12チャネル)と Vistara 経由の256GB CXL接続DDR4を組み合わせることで、1台あたり1TBのメモリを持つ構成を実現している。(Source: [[@2026__ISCA__Vistara - Making CXL Real—Full Path from ASIC Design and OS Support to Hyperscale Deployment]])