# inside the loops
## 定義
「inside the loops」は[[稲見昌彦]]が [[@2026__note.com__Out of the Blue]] で提唱する概念で、人間が単一の支配的フィードバックループから退いた(out of the loop)後に置かれる位置を記述する。人間は制御ループの「外側の空白」に出るのではなく、無数の小さなループに**囲まれた内側**に位置する、という論点。
具体的には、呼吸・心拍・免疫・知覚・姿勢維持など、人間の身体と環境はすでに無数のフィードバックループで満ちており、AI が制御ループを引き受けた後も人間はこれらのループの内側に存在し続ける。
「out of the loop → inside the loops」という移行は、能動的制御者から受動的被支配者への転落ではなく、**異なる種類のループへの包含**として理解される。
## 横断的知見
- (現時点では単一ソース。今後の ingest で他ソースと突き合わせた際に追記する)
## 未解決の問い
- 「inside the loops」の状態は能動的か受動的か? 植物の例が示すように、ループへの包含が必ずしも意識的エージェンシーを前提としないとすれば、人間の inside-the-loops 的存在と植物のそれはどう区別されるか?
- AI が「調律」の主体になる場合、人間は「inside the loops であること」すら選択できなくなるか?(第三部への問い)
- [[サイバネティクス]] のウィーナー的定式化では、制御ループ外の観察者(オブザーバー)の位置が問題になる。inside the loops は観察者の位置を無効化するか?
- inside the loops という状態に「入る」「出る」はあるか、それとも人間は常に inside the loops なのか?
## 関連
- [[サイバネティクス]] — フィードバックループの理論的基盤
- [[Human-out-of-the-loop]] — 対比・前段となる概念
- [[調律]] — inside the loops を意図的に設計するプロセス
- [[稲見昌彦]] — 概念の提唱者
- [[拡張現実感]] — inside the loops の技術的実現の一形態
## 出典
- [[@2026__note.com__Out of the Blue]]