## 定義 「Software is eating the world」は、[[Marc Andreessen]] が [[@2011__a16z__Why Software Is Eating the World]](2011)で提示したテーゼで、書籍・映像・音楽・ゲーム・写真・広告・通信・人材採用のような従来型産業から、自動車・小売物流・資源探査・農業・金融・医療・教育・国防のような物理世界主体と見なされてきた産業に至るまで、あらゆる産業の価値連鎖の中核をソフトウェア企業が代替・支配しつつあるという広範な経済的転換を指す。同エッセイはこの転換が可能になった条件として、ブロードバンド・スマートフォンの世界的普及と、クラウドコンピューティングによるスタートアップの起業コストの劇的な低下(月額約15万ドル→約1,500ドル、[[Loudcloud]] と [[Amazon]] のクラウド料金の対比)の2点を挙げている(Source: [[@2011__a16z__Why Software Is Eating the World]])。 ## 横断的知見 - このテーゼで確立された「ソフトウェアが X を飲み込む」という言い回しの型は、後年の技術文献で独立に反復される定型句(ミーム)になった可能性がある。[[@2018__Google SRE Workbook__Foreword II]] は「Reliability is eating the world(信頼性が世界を飲み込む)」を抽出概念候補の1つとして挙げており、SRE 文献側が本テーゼの言い回しを信頼性工学の文脈へ転用していることが伺える(Source: [[@2011__a16z__Why Software Is Eating the World]], [[@2018__Google SRE Workbook__Foreword II]])。ただし後者はこのフレーズを本文で深く展開しておらず、関連の強さは今後の ingest で検証が必要。 ## 未解決の問い - 「Reliability is eating the world」という言い回しの初出・文脈は何か。SRE 文献のどのソースが本テーゼを明示的に参照・引用しているか。 - クラウドインフラのコスト低下(月額15万ドル→1,500ドル、2000年→2011年)という Loudcloud/Amazon の対比は、本 wiki 内の他のクラウドコスト・インフラ経済性に関する知見(分散システム論文等)とどう整合するか。 - 本テーゼは 2011 年時点の VC 業界論として提示されたが、後年(2020年代)の AI・LLM の台頭を受けて「AI is eating software」のような後継テーゼが唱えられているか。本 vault 内の関連ソースで検証できるか。 ## 関連 - ソース: [[@2011__a16z__Why Software Is Eating the World]] - 関連ソース(弱い関連): [[@2018__Google SRE Workbook__Foreword II]] - 実体: [[Marc Andreessen]] / [[Andreessen Horowitz]] / [[Amazon]] / [[Netflix]] / [[LinkedIn]] / [[Loudcloud]] ## 出典 - [[@2011__a16z__Why Software Is Eating the World]]