# See-through ## 定義 **See-through(視覚的透明性)**は[[稲見昌彦]]が [[@2026__note.com__Out of the Blue]] で提示する概念で、**視覚は媒質の不在を条件とする**という性質を指す。遮蔽物がないとき(あるいは遮蔽物が「消えた」ように見えるとき)に視覚情報が到達する。 稲見の [[光学迷彩]] は See-through の技術的実現の典型例である。再帰性反射材を使って物体背後の景色を物体表面に投影することで、遮蔽物を「消す」= See-through な状態を作り出す。See-through ディスプレイ(HMD 等)では「表示しつつ透過させる」ことが課題になるが、光学迷彩は逆に「遮蔽物そのものを景色に融合させる」という逆転の発想をとる。 [[Feel-through]] との対比が概念の核心をなす:See-through は「何もないこと」が条件(媒質の不在)であるのに対し、Feel-through は「何かがあること」が条件(媒質の存在)である。 ## 横断的知見 - (現時点では単一ソース。今後の ingest で他ソースと突き合わせた際に追記する) ## 未解決の問い - See-through と Feel-through の対比は感覚モダリティ(視覚 vs 触覚)の差異に由来するのか、それとも情報伝達の構造的差異(不在 vs 存在)に由来するのか? 聴覚・嗅覚等の他モダリティはどちらに分類されるか? - VR における「視覚的透明性」はどこまで See-through の定義に当てはまるか? HMD を通じた映像はすでに媒質(ディスプレイ)が介在しており、純粋な See-through ではない。 - 光学迷彩を「See-through の実現」と捉える稲見の解釈は、AR/VR 研究の標準的な See-through 定義(HMD での現実透過表示)とどう関係するか? ## 関連 - [[Feel-through]] — 対概念。媒質の存在が条件 - [[光学迷彩]] — See-through の技術的実現 - [[拡張現実感]] — See-through display を含む AR 領域 - [[稲見昌彦]] — 概念の提唱者 ## 出典 - [[@2026__note.com__Out of the Blue]]