# 拡張現実感
## 定義
**拡張現実感(Augmented Reality / AR / xR)**は、現実環境にデジタル情報や仮想物体を重畳・融合させることで、人間の知覚や行動を拡張する技術・概念の総称。VR(Virtual Reality / 仮想現実)が現実を完全に置換するのに対し、AR は現実を基盤として情報を付加・変形する。xR はこれらを包含する広義の概念。
[[@2026__note.com__Out of the Blue]] における[[稲見昌彦]]の用法では、拡張現実感は単なる視覚情報の重畳にとどまらず、**知覚・認知・身体感覚全体の拡張**を指す概念として用いられる。とくに [[Feel-through]] の文脈で「学術的知識は Feel-through AR として機能する」と論じ、概念的枠組みを媒質とした世界の感じ方の拡張を AR の一形態として位置づける。
## 稲見研究室との関係
[[稲見昌彦]] の研究室は拡張現実感・[[光学迷彩]]・[[テレイグジスタンス]] を中心に、人間の身体能力と感覚を技術的に拡張する研究を行っている。[[VPL社]] の初期VRシステム「RB2」は解像度・遅延の問題にもかかわらず没入感を生成したという事例が、拡張現実感研究の出発点の一つとして言及される。
## 横断的知見
- (現時点では単一ソース。今後の ingest で他ソースと突き合わせた際に追記する)
## 未解決の問い
- Feel-through AR(概念的枠組みを媒質とした知覚拡張)は、技術的な AR(デジタル情報の視覚重畳)と同じ構造を持つか? 両者の統一的定義は可能か?
- AR/VR における「没入感」は技術的忠実度(解像度・遅延)に依存しないとすれば(VPL社 RB2 の事例)、没入感を規定するのは何か? [[調律]] の構造か?
- [[inside the loops]] と拡張現実感の関係:AR は inside-the-loops 的存在を技術的に媒介するものとして位置づけられるか?
## 関連
- [[See-through]] — AR ディスプレイの視覚的透明性
- [[Feel-through]] — AR の触覚・概念的拡張
- [[光学迷彩]] — 稲見による代表的 AR 技術
- [[inside the loops]] — AR が実現する人間とループの関係
- [[調律]] — AR が行う「世界の見え方の変更」
- [[VPL社]] — 初期VR企業(拡張現実感研究の文脈上の先駆)
- [[テレイグジスタンス]] — 遠隔存在という拡張現実感の一形態
## 出典
- [[@2026__note.com__Out of the Blue]]