# 光トランシーバー電力方式
## 定義
光トランシーバーにおけるDSP(Digital Signal Processing)の搭載範囲を段階的に減らしていくことで消費電力を低減する4つの方式である。JANOG58の発表では以下の順で電力効率が改善するとされる(出典: Juniper文書)。(Source: [[@2026__JANOG58__AIインフラ時代のデータセンター内光配線の実践知]], p.38)
- **FRO(従来型)**: 送信側・受信側の両方にDSPを搭載する従来型光トランシーバー。信号品質補正の自由度が高い一方、消費電力が最も大きい。
- **LRO(Linear Receive Optics)**: 送信側のみDSPを搭載し、受信側はリニアなアナログ処理に簡略化する。
- **LPO(Linear Pluggable Optics)**: トランシーバー内のDSPを完全に排除し、ホスト側のSerDesで信号処理を担う。
- **CPO(Co-Packaged Optics)**: 光エンジンをスイッチASICと同一パッケージに統合し、電気配線長を最小化してスイッチに固定する構成。
## 横断的知見
現時点では単一ソースのみ。2ソース目以降に横断的知見を積み増す。
## 未解決の問い
- LRO/LPOはDSPによる信号補正機能を失うことで、伝送距離やリンク品質のマージンがどの程度低下するか。
- CPOはスイッチに光エンジンを固定するため、トランシーバー故障時の交換運用がどう変わるか。JANOG57で議論された「トランシーバートラブルシューティング・部品供給」の課題とどう関係するか。
- SAKURAONE第2弾のComputeNetworkで「一部でLPOトランシーバーを採用」とあるが、採用範囲の判断基準(コスト、消費電力、信頼性のどれを優先したか)は何か。
## 関連
- 概念: [[データセンター内光配線設計]] / [[マルチプレーンClosトポロジ]]
- ソース: [[@2026__JANOG58__AIインフラ時代のデータセンター内光配線の実践知]]
## 出典
- [[@2026__JANOG58__AIインフラ時代のデータセンター内光配線の実践知]]