# リソースオーバーハング
資源が漸進的な再投資によって少しずつ増えていくのではなく、「鍵のかかった扉の向こうに大量の資源がまとめて置かれていて、扉さえ開ければ一気に手に入る」状態を指す語。[[Eliezer Yudkowsky]] は [[@2008__LessWrong__Recursive Self-Improvement]] で、AI開発の非連続な能力急増(ハードテイクオフ)に寄与しうる要因の一つとして、無防備な状態で放置された巨大なインターネットと高速な逐次コンピュータという具体例を挙げた。(Source: [[@2008__LessWrong__Recursive Self-Improvement]])
本ソースでは「roughness(探索空間の起伏の不均一性)」と対で導入される概念で、いずれもAIの発展速度が滑らかにならない理由の一部として位置づけられる。
## 横断的知見
- 今後の取り込みで、複数ソース間の関係を追記する。
## 未解決の問い
- 2008年時点で想定されていた「無防備なインターネット」というリソースオーバーハングの具体像は、2026年時点のクラウドインフラ・セキュリティ態勢の変化でどの程度陳腐化した、あるいは形を変えて残っているか。
- リソースオーバーハングと [[知能爆発]] の因果的な結びつき——資源の一括獲得がテイクオフの「速さ」と「局所性」のどちらに寄与するのか——は本ソースでは明示的に区別されていない。
## 関連
- [[テイクオフ速度論争]] — リソースオーバーハングが寄与するとされる主論点
- [[知能爆発]] — 上位概念
- [[Eliezer Yudkowsky]] — 概念の提示者
## 出典
- [[@2008__LessWrong__Recursive Self-Improvement]](2008-12-01、[[Eliezer Yudkowsky]])