# リアルタイム依存性マップ(Real-Time Dependency Map)
分散システムにおいてサービス間の依存関係を**継続的に更新しながら提供するグラフ**。静的なアーキテクチャ図と対比して「リビングマップ(Living Map)」とも呼ばれる。サービスのデプロイやトラフィックパターン変化を即座に反映し、常に現在の状態を正確に表す。
## 静的アーキテクチャ図との違い
| 観点 | 静的図 | リアルタイム依存性マップ |
|---|---|---|
| 更新タイミング | 人間が手動更新 | 実トラフィックを継続的に反映 |
| 正確性 | すぐに陳腐化 | 現在の状態を反映 |
| 検出 | 設計意図のみ | 実際の呼び出しパターン |
| 未知の依存性 | 表現されない | [[eBPF]] 等で自動検出 |
## 構築アプローチ
実行時依存性を捉えるデータソースには以下がある:
- **カーネルレベル計装**: [[eBPF]] でネットワークフローをキャプチャし計装不要の全量把握
- **[[IPCメトリクス]]**: 計装済みサービスからのアプリケーション層情報
- **分散トレース**: 実際のリクエスト経路と条件分岐
- **サービスメッシュ**: Envoy 等のサイドカーからのフロー情報
## 用途
1. インシデント調査の高速化(依存チェーンを辿り上流/下流を特定)
2. [[ブラスト半径]]推定(メンテナンス前の影響範囲把握)
3. AI エージェントによる自動根本原因分析([[AIOps]])
## 実装例
- [[Netflix]] Service Topology: [[@2026__Netflix TechBlog__From Silos to Service Topology - Why Netflix Built a Real-Time Service Map]]