# ホットリスタート
## 定義
ホットリスタート(hot restart)は、アプリケーションの実行状態を事前に保存したチェックポイントから復元することで、コールドスタート(初期化や状態再構築を伴う再起動)を回避し、短時間でサービスを再開する技術である。CANDARW 2025 の文脈では、ランタイム中立チェックポイントを活用して Wasm コンテナの障害時に 1 秒未満で復元することを目指す。
## 横断的知見
- **キャッシュ状態を保持したホットリスタートが、再起動直後のサービス品質劣化を抑制できる**: CANDARW 2025 の評価では、キャッシュを保持したままのホットリスタートが、キャッシュを失う通常再起動に比べて再起動直後の応答時間劣化を抑制できる。通常再起動は再起動時間が 400 ms と短かったが、応答時間が 100 ms 悪化したのに対し、ホットリスタートは 800 ms と約 2 倍の移行時間を要したがキャッシュヒット率を維持した。(Source: [[@2025__CANDARW__Seamless Self-Healing in WebAssembly Container Orchestration with Runtime-Neutral Checkpointing]])
- **ホットリスタートは障害回復だけでなく負荷再均衡にも使える**: CANDARW 2025 は、ノードが過負荷になった際にチェックポイントを取得して他ノードに復元することで、サービス中断を伴わない Pod 移行を可能にしている。(Source: [[@2025__CANDARW__Seamless Self-Healing in WebAssembly Container Orchestration with Runtime-Neutral Checkpointing]])
## 未解決の問い
- チェックポイント取得間隔と復元損失のトレードオフをどう設計すべきか。
- ステートフル I/O やネットワーク接続を含むアプリケーションでのホットリスタートはどう実現するか。
- 複数レプリカ間でチェックポイントを共有・同期する方法は何か。
- ホットリスタートの対象とする「実行状態」の境界はどこに置くべきか。
## 関連
- 概念: [[ランタイム中立チェックポイント]] / [[セルフヒーリング]] / [[チェックポイント]] / [[動的ランタイム切り替え]]
- エンティティ: [[WasmEdge]] / [[WAMR]]
- ソース: [[@2025__CANDARW__Seamless Self-Healing in WebAssembly Container Orchestration with Runtime-Neutral Checkpointing]]
- 関連 MOC: [[System Engineering - MOC]] / [[SRE - MOC]]