# プログラマブルスイッチ ## 定義 Reconfigurable Match Tables(RMT)モデルなどに基づき、P4のようなデータプレーン記述言語でパケット処理ロジックを構成可能なネットワークスイッチ。ingress/egressの各パイプラインが複数の逐次ステージから成り、各ステージに並列配置されたmatch-actionテーブルでパケットを処理する。高スループット・低遅延を線速で実現できる一方、メモリ容量やタイムスタンプ取得能力に制約がある。 ## 観測可能性の制約 プログラマブルスイッチはper-packet・per-functionの柔軟なロギングやプロービングをサポートせず、限定的なカウンタしか提供しない。また実行時に高精度なタイムスタンプを記録する手段を持たないため、性能診断にはP4プログラムコンパイル後の各ステージの固定サイクル数を事前にオフラインでプロファイルし、実行時のカウンタ値と組み合わせて間接的に推定する手法が必要になる([[@2026__SIGCOMM__CubeTrace Microscopic Network Tracing for Heterogeneous Cloud Gateways]])。メモリ容量の制約自体も、コモディティサーバやFPGAと組み合わせて拡張する設計を要求する一因となっている。 ## 未解決の問い - Intel Tofino系の開発中止後、Trident4等の後継チップやSmartNICへ移行した場合、既存のカウンタベースのトレーシング手法(cube抽象等)がどこまでそのまま移植可能か。 ## 未編纂の観察 - [観測可能性の制約] CubeTraceは、カスタムヘッダでトレーシング情報を都度ミラーする方式ではなく、各ステージにカウンタ配列を静的に持たせる方式を採用することで、信頼性(パケットロス下でも既通過cubeが分かる)とスケーラビリティの両方を確保した(Source: [[@2026__SIGCOMM__CubeTrace Microscopic Network Tracing for Heterogeneous Cloud Gateways]])。 ## 関連 - [[クラウドゲートウェイ]] - [[@2026__SIGCOMM__CubeTrace Microscopic Network Tracing for Heterogeneous Cloud Gateways]] ## 出典 - [[@2026__SIGCOMM__CubeTrace Microscopic Network Tracing for Heterogeneous Cloud Gateways]] — RMTモデルに基づくプログラマブルスイッチアーキテクチャとトレーシング実装の記述。