# プラットフォームエンジニアリング ## 定義 プラットフォームエンジニアリングは、開発者が安全・効率的にプロダクトを構築・デプロイ・運用できる内部セルフサービス基盤(IDP)を構築・運用するディシプリンである。[[SRE]] と密接に関係するが、対象は本番サービスの信頼性制御そのものではなく、開発者体験と基盤機能の汎用化にある。([[@2024__yuuk.io__SRE-NEXT-2024]]) ## 横断的知見 - SRE NEXT 2024 の文脈では、Platform Engineering と AI が国内 SRE の二大技術トレンドとして扱われた。([[@2024__yuuk.io__SRE-NEXT-2024]]) - プラットフォームエンジニアリングの浸透は、SRE、共通基盤開発、IT インフラの役割境界を明確化し、SRE を「信頼性を制御する工学」として捉え直す助けになる。 - 国内 SRE の成熟は、Blameless 文化、トイル削減、SLI/SLO、オブザーバビリティ、インシデント対応組織化を経て、基盤チームの責務整理へ進んだと読める。 - **Platform Engineering は「You build it, you run it」で開発者側に寄りすぎたインフラ運用の認知負荷を、プラットフォームチームが引き受け直す動きとして系譜づけられる**: mizzy(2026)は、DevOpsの実践が開発者自身にインフラ運用まで担わせる方向へ進んだ結果、開発者側の認知負荷が増大し、それをプラットフォームチームが再び引き受けようとする動きがPlatform Engineeringだと整理する。「プロダクトチームへ責任が移った結果インフラへの認知負荷が増え、プラットフォームで引き受け直す」という認識はCNCF Platforms White Paperにも書かれているとされる。この見立てでは、Platform Engineeringは [[DevOps]] が包含していた「誰がどこまでインフラ運用を担うか」という分担問題が、名前と形を変えて今も続いていることの表れであり、2022年前後の「DevOps is dead, long live Platform Engineering」という論争もこの分解の一段階として位置づけられる。(Source: [[@2026__mizzy.org__DevOpsとは何だったのか]]) ## 未解決の問い - プラットフォームチームと SRE チームの責務境界は、組織規模やプロダクト成熟度でどう変わるか。 - Internal Developer Platform の信頼性は、SRE の SLO/エラーバジェットでどう管理すべきか。 - AI/agentic SRE が浸透すると、プラットフォームエンジニアリングのセルフサービス性はどう変化するか。 ## 関連 - 概念: [[SRE]] / [[トイル]] / [[サービスレベル目標]] / [[agentic SRE]] / [[DevOps]] - ソース: [[@2024__yuuk.io__SRE-NEXT-2024]] / [[@2026__mizzy.org__DevOpsとは何だったのか]] ## 出典 - [[@2024__yuuk.io__SRE-NEXT-2024]] - [[@2026__mizzy.org__DevOpsとは何だったのか]] — DevOps から Platform Engineering への認知負荷再配分としての系譜