# ソフトウェア工学の関連分野
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## 定義
関連分野(Related Discipline)とは、SWEBOK Straw Man Version(1998)において、ソフトウェア工学の**知識領域(Knowledge Area)**とは明確に区別されつつ、ソフトウェア工学の実践や教育と隣接する分野として同定されるものを指す。第 4 章で提案された方法論に基づき同定され、第 6 章では大学の学部・大学院課程における必修コース、選択コース、大学院の入学要件という 3 種の実証データを統合することで、Table 4 として次の 9 分野が提案された: Computer Science / Project Management / Electrical Engineering / Mathematics / Telecommunications-Networks / Management / Science / Other Engineering Disciplines / Cognitive Sciences。(Source: [[@1998__IEEECS__SWEBOK Straw Man - Chapter 6 Proposed Related Disciplines]])
関連分野の同定作業の核心は、ソフトウェア工学と隣接分野との**境界画定**にある。Table 4 の選択コースの内訳では計算機科学への強い偏りが観測されており、これはソフトウェア工学プログラムの多くが計算機科学の学部で提供されているために選択科目が同学部の科目の部分集合になりやすいという構造的要因によると解釈されている。その裏返しとして、電気工学や他の工学分野のコース数は相対的に少ない。(Source: [[@1998__IEEECS__SWEBOK Straw Man - Chapter 6 Proposed Related Disciplines]])
## 横断的知見
- 現時点では [[@1998__IEEECS__SWEBOK Straw Man - Chapter 6 Proposed Related Disciplines]] のみが本概念に触れているソースであり、複数ソースを突き合わせた横断的知見はまだ蓄積されていない。関連する [[ソフトウェア工学知識体系]](第 3 章)・[[一般に受け入れられた知識]](第 4 章)の知見と併せて読むことで、知識領域との境界画定の全体像が見えてくる可能性がある。
## 未解決の問い
- Table 4 の計算機科学への偏りは、ソフトウェア工学プログラムの設置母体(計算機科学 学部 vs 工学部)による選抜バイアスなのか、それとも 1998 年当時のソフトウェア工学教育の実態(計算機科学からの分離が未成熟だったこと)を反映しているのか。
- 「英語で教えられていない優れたプログラムが調査から漏れている」という限界は、後年の SWEBOK 版(2004 年版以降)でどう扱われたか。
- コース名のみに基づく分析(シラバス未分析)という限界は、Table 4 の各分野の粒度や妥当性にどの程度影響しているか。
## 関連
- source: [[@1998__IEEECS__SWEBOK Straw Man - Chapter 6 Proposed Related Disciplines]]
- entity: [[SWEBOK Straw Man Version]]
- concept: [[ソフトウェア工学知識体系]](知識領域との対概念) / [[一般に受け入れられた知識]](同定方法論の共通の前提)
## 出典
- Bourque, P. et al., *Guide to the Software Engineering Body of Knowledge – A Straw Man Version*, IEEE Computer Society, 1998, Chapter 6.