# コンテキスト・アウェアネス ## 定義 1994 年に Schilit and Theimer によって初めて提唱された、ユビキタスコンピューティング・モバイルコンピューティングを背景とするシステム観。広く採用されている定義は Abowd et al.(1999)による: - **コンテキスト**: "Context is any information that can be used to characterize the situation of an entity. An entity is a person, place, or object that is considered relevant to the interaction between a user and an application, including the user and applications themselves." - **コンテキスト・アウェアネス**: "A system is context-aware if it uses context to provide relevant information and/or services to the user, where relevancy depends on the user's task." コンテキスト・アウェアなアプリケーションの 3 特徴 (Source: [[@2018__DICOMO2018__なめらかなシステムを目指して]]): 1. 利用者に対する適切な情報やサービス提供のため、コンテキストを用いること。 2. その際、自動的にサービス提供が行われること。 3. センサーデータがいかなるコンテキストに属するかを決定するために、コンテキストに対してタグ付け・注釈が行われること。 典型例: 位置情報に基づく広告の内容変更、行動ログプロファイリングによるパーソナライゼーション。 ## 横断的知見 - 1 ソース目のため横断的知見は今後追記予定。コンテキスト・アウェアネスが「利用者の主観的コンテキストを織り込む」という[[なめらかなシステム]]の要求(1)を実現する上で重要な先行研究として位置づけられるが、利用者の要求が事前に不明確な場合(要求2)には対応しきれないという限界が指摘されている。(Source: [[@2018__DICOMO2018__なめらかなシステムを目指して]]) ## 未解決の問い - コンテキスト・アウェアネスが「利用者の要求そのものが事前に不明確」な状況に対応できない限界は、LLM 時代においてどこまで克服されたか。 - センサーデータへのコンテキストのタグ付け(第 3 特徴)は、現代のオブザーバビリティやテレメトリーとどう関係するか。 ## 関連 - [[なめらかなシステム]] — コンテキスト・アウェアネスを「要求(1)の解決ヒント」として参照 - [[基礎情報学]] — 「要求(2)」を解決するために HACS を対置 - [[サイバネティクス]] — 同じく生命体のしくみを参照する工学的伝統に属する ## 出典 - [[@2018__DICOMO2018__なめらかなシステムを目指して]]