# アラーム相関
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## 定義
アラーム相関(alarm correlation)とは、ネットワーク障害(fault)が発生させる多数のアラームを互いに関連付け、その発生源(障害そのもの)を特定する問題である。障害管理(fault management)における主要課題であり、相関付けられなかったアラームは、不十分な情報に基づく誤った対処や、各アラームが独立に処理されることによる複数の(場合によっては矛盾する)是正措置を招く。1990年代前半にはルールベースのエキスパートシステムが主なアプローチだったが、多くは人間の専門家の知識をアドホックに移植したものであり、より形式的な方法論(形式言語表現、確率的診断モデル等)への移行が模索されていた。(Source: [[@1995__INFOCOM__Automatic Alarm Correlation for Fault Identification]])
## 未解決の問い
- アラーム相関とFault Localization(障害箇所特定)の問題設定の違いは何か。トポロジー知識・時間順序・ノイズ耐性という3軸でどう位置づけが整理されるか。
- 確率的有限状態機械(PFSM)ベースの手法は、時間窓の選択・重なりの扱いをスコープ外としているが、これらをどう体系的に扱うべきか。
- 現代のマイクロサービス・クラウドネイティブ環境におけるアラーム相関(アラームストーム対策等)は、1990年代の通信ネットワーク文脈のPFSMアプローチとどのように関係し、あるいは断絶しているか。
- TASA(1999)のテンプレートベースのルール絞り込みと、PFSMベースの確率的診断モデル(1995)は、知識獲得の自動化度と専門家関与の度合いにおいてどう位置づけが異なるか。
## 未編纂の観察
- **PFSMによる障害モデル化**: 障害を確率的有限状態機械としてモデル化し、学習フェーズ(履歴データからPFSMを推定)とオンライン相関フェーズ(ノイズを含むデータから複数障害を多項式時間で識別)に分ける枠組みが提案された。ネットワークのトポロジー知識を仮定せず、アラームの時間順序を明示的に扱う点で、当時の他の診断手法(トポロジー知識を前提とする確率的診断モデル、時間順序を無視する障害箇所特定の定式化)と異なる。(Source: [[@1995__INFOCOM__Automatic Alarm Correlation for Fault Identification]])
- [定義] エピソードルール(episode rules: β[win1]⇒α[win2]という形式の時間窓付き条件付きルール)とアソシエーションルールを[[頻出エピソードマイニング]]により大量発見し、テンプレートによる対話的絞り込みで専門家の知識獲得を支援するアプローチが、PFSMベースの確率的診断モデルとは別系統の1990年代のアラーム相関知識獲得手法として存在した。エピソードルールは異常検知への応用可能性も示唆されている。(Source: [[@1999__JNSM__Rule Discovery in Telecommunication Alarm Data]])
## 関連
- [[@1995__INFOCOM__Automatic Alarm Correlation for Fault Identification]]
- [[Fault Localization]] / [[根本原因分析]]
- 一方向参照: [[AIOps - Failure Detection - MOC]] / [[Network - MOC]]
- ソース: [[@1999__JNSM__Rule Discovery in Telecommunication Alarm Data]]
- 概念: [[頻出エピソードマイニング]]
## 出典
- [[@1995__INFOCOM__Automatic Alarm Correlation for Fault Identification]]
- [[@1999__JNSM__Rule Discovery in Telecommunication Alarm Data]](エピソードルール・アソシエーションルールによる半自動発見とTASAシステムの運用経験)