## Memo
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## Memo with LLM
## Abstract
ユーザー空間ネットワークスタックに関する10年間の研究を経て、なぜ新たなソリューションが多くの開発者にとって利用できないままなのでしょうか?私たちは、これが(1)パブリッククラウドNIC(vNIC)のハードウェア制約を無視したことと、(2)アプリケーションが求める柔軟性を考慮しなかったためだと主張します。前者について、最先端の提案は、vNICで広く利用できない特定のNIC機能(例:フローステアリング、ディープバッファ)に依存しています。後者については、これらのスタックの多くは、クラウドアプリケーションの要件と一致しない制限的な実行モデルを強制しています。
私たちは、パブリッククラウドVM向けに設計された新しいユーザースペースネットワークスタック「Machnet」を提案します。Machnetの核心は、すべてのカーネルバイパスvNICでサポートされる最小限の機能セットを備えた概念的なNICである「Least Common Denominator」モデルです。課題は、既存のスタックと同等のパフォーマンスを実現しつつ、基本機能(例:フローステアリングなし、[[RSS]]再構成なし)のみに依存する新しいソリューションを構築することです。Machnetは、ライブラリOS設計に比べてアプリケーション実行の柔軟性を高めるマイクロカーネル設計を採用しています。大規模なクラウドネットワークにおいて、マイクロカーネルのインタープロセス通信オーバーヘッドが無視できることを示しています。