## Memo
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## Abstract
クラウド・サービスは、今日のコンピューティング世界の基幹となっている。期待されたサービス運用に悪影響を及ぼすランタイムインシデントは、ユーザーへの影響や解決に必要なエンジニアリングの労力という点で、非常にコストがかかる。そのため、このようなインシデントは多くの研究の対象となっている。残念ながら、本番稼動中に実際に発生するクラウドサービスのインシデントについては、その原因や解決方法についての理解が限られている。この研究では、多くのMicrosoft Azureサービスの本番運用中に最近発生した数百件の重大性の高いインシデントを注意深く調査した。これらのインシデントの背後にある主な原因がソフトウェアのバグであることを発見し、クラウドインシデントの原因となるソフトウェアのバグの種類と、これらのバグに関連するインシデントがどのように解決されるかについて興味深い観察を行った。