計算機ネットワークとは異なり、複数の人間間で、思考や感情が完全な形で伝達されることを保証できない。
完全な形で伝達されていないことに気づくための保証されたプロトコルもまた存在しない。
これらの前提のもとに、思考や感情の伝達手段として、主観的主張と客観的主張がある。
- 客観的主張の良さは、主張内容を誰でも理解できることを期待できること。
- 客観的主張の欠点は、客観性を保ちながら主張可能な事柄に限界があること。
- 主観的主張の良さは、論拠が不要となるため主張可能な事柄に限界がないこと。
- 主観的主張の欠点は、他人が主張内容に共感できないかぎり、主張内容を他人が理解できないこと。
双方の性質を両取りしながら、なにかを主張するにあたって、以下の
- (1) 客観の制約の範囲内で、客観的主張を整理する。(学術論文の範疇ではここまで)
- (2) 客観的主張を土台として、主張するにあたって足りない部分を主観的主張によって補う。