[経営と技術の両面でクラウド移行を語るDeNA南場会長の説得力](https://ascii.jp/elem/000/004/054/4054418/)
AWS SummitでCTOではなく、企業の会長が話をしているのが目新しい。
> これまでDeNAはオンプレミスで培ってきた独自技術やエンジニア秘伝のタレにあたる職人芸が必要で、どんな名うてのエンジニアでもその習得に最低でも半年はかかっていた。しかし、システムが汎用スキルによるクラウドで構築・運営されるようになったため、「エンジニアが入社当日から輝ける」(南場氏)というメリットがあった。
クラウドだとクラウド事業者の引いたレールに沿うだけになって、創造性とかないようにみえるけど、実はクラウドがあるから創造性を発揮できるケースもある。Mackerelの時系列データベース開発とか、はてなブログのTLS証明書発行システムなどがまさにそんな感じ。
オンプレミスだと一見、全部自分でやるから、高い創造性が必要にみえる。しかし、スタックが分厚いせいか、一旦運用にのると、機器の見積もり、調達、ラッキング、故障対応などに時間をとられていって、改善をする時間がなかなかとれないという問題がある。
ただ、クラウドを使っていると、できなかったことを工夫して実現したことを、クラウドの新機能に置き換えたほうがよいということもある。創造性を発揮しても、すぐに置き換え作業が発生してしまうこともある。これは、創造性を発揮するモチベーション自体を奪っているように見えなくもない。これ以上の議論をしていくためには、創造性と呼んでいるものが何かを深堀りしていく必要がありそう。